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動物によって違う“時間の流れ方”
脈拍1回に、ネズミは0.1秒、ゾウは3秒

自然界に存在している動物は、ヒトも含め、まさに多種多様な色、形、大きさをしていますね。実は生物学的にいうと、どの動物も心臓が15億回ドキンと脈拍を打つと寿命がくるのだそうです。にわかには信じられませんが、どういうことなのでしょうか。

例えばハツカネズミは、1分間に600~700回も脈拍を打ちます。1回の脈拍に、たった0.1秒しかかからないわけです。反対に体の大きなゾウは、1回の脈拍に3秒もかかります。この脈拍1回にかかる時間を「心周期」といいますが、心周期が違えば、呼吸のペースや食事してから消化、排泄するまでの時間など、生きる上での所要時間がそれぞれ違うということになるわけです。これが、おおよそ体の大きさに比例しているといわれています。

そうなると、毎日の暮らしもだいぶ違うものになります。ハツカネズミはチョロチョロと動き回るので酸素消費量が高く、1日のうち10時間以上を寝て過ごします。逆にゾウは、のっそりと動くため省エネタイプといえます。体が大きいので1日のほとんどを食べることに費やし、睡眠時間は3時間程度でいいそうです。

ハツカネズミの寿命は2~3年、ゾウは70年以上生きますが、この年月は違う時間の長さのようでいて、脈拍数15億回という単位で考えれば、同じ長さであるともいえます。

さて、同様にヒトの寿命を考えると、脈拍数15億回というと約27歳で寿命を迎えることになってしまいますが、ヒトはもっと長く生きられるようになりました。その理由は医療や文化の発展などが挙げられますが、日本人の寿命が約80年ほどだと考えると、なんと53年分もの年月を多く過ごせるというわけです。この時間を、有意義なものにしたいですね。