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PC活用講座 - Excel

「Excelの便利機能活用術」
1年分の日付や大量の連続データを一気に入力

ITライター 立山秀利

1年分の日付や10,000までの連番など、大量の連続データを入力するには、オートフィルを使っても苦労するもの。「連続データの作成」機能を利用すれば、素早く簡単に入力できる。今回は、同機能の基本的な使い方を紹介する。

「連続データの作成」で1年分の日付を一括入力

例えば、年間計画書を作成するなどの目的で、A列に2017年の1年分の日付データを入力したいとする。そのような連続データをセル範囲に入力したい際、オートフィルを思い浮かべる人が多いだろう。ドラッグ操作だけで、連続データを自動で生成・入力できるからだ。

しかし、オートフィルを使ったとしても入力には多くの手間を要する。1年分の日付をA1セルから行方向(下方向)に入力したい場合、A1セルからA365セルまで延々とドラッグしなければならない。

そこで利用したい機能が「連続データの作成」だ。指定した条件のデータを指定した値までを作成・入力できる。例えば2017年1月1日から1年分の日付をA1セルから行方向に入力する手順は次の通りだ。

まずは1番目のデータを最初のセルに入力しておく。今回の例なら「2017/1/1」をA1セルに入力しておく。次にA1セルを選択した状態で、[ホーム]タブの[フィル]をクリックし、[連続データの作成]をクリックする。

「連続データの作成」ダイアログボックスが表示される。今回は同じ列に入力したいので、「範囲」を[列]に設定する。「停止値」に最後の日付である「2017/12/31」を入力し、[OK]をクリックする。

図

これで、A1~A365セルに、2017/12/31までの1年分の日付が入力される。

図

なお、「連続データの作成」ダイアログボックスの設定を変更すれば、3日ごとや1週間ごとなど、パターンを変えて日付の連続データを入力することも可能だ。また、連番を10,000まで入力したい場合も同じ手順で簡単にできる。

曜日をダブルクリック一発で入力

ここでさらに、B列に曜日も1年分入力したいとする。オートフィルでももちろん入力できるが、日付と同様に手間がかかる。「連続データの作成」機能でも入力できるが、もっと簡単な方法を紹介しよう。

Excelでは隣の列にデータが連続して入力されていれば、1番目のデータを入力した後、フィルハンドルをダブルクリックすることで、オートフィルで入力できる。オートフィルで入力される範囲は、隣の列でデータが入力されているところまでだ。

今回はB列に曜日を漢字一文字で入力したいとする。まずは1番目のB1セルに曜日を入力する。2017年1月1日は日曜日なので、「日」とB1セルに入力する。そして、B1セルを選択し、セルの右下にマウスポインターを重ねる。すると、マウスポインターの形が「+」に変わる。この「+」がフィルハンドルだ。フィルハンドルをダブルクリックする。

図

すると、B列には、日曜日の「日」から始まる曜日の漢字一文字が365日分一気に入力される。オートフィルや「連続データの作成」機能よりも少ない手間で連続データを入力できた。

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このように「連続データの作成」機能を使えば、大量の連続データでも素早く簡単に生成・入力できる。

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立山秀利(たてやま・ひでとし)

カーナビのソフトウェア開発、Webプロデュース業務を経て、現在は、システムやネットワーク、Microsoft Officeを中心に執筆中。 主な著書に『Excel VBAのプログラミングのツボとコツがゼッタイにわかる本』などがある。

(監修:日経BPコンサルティング)