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お客様訪問 - 株式会社サンシャインシティ 様

青空やビル群を背景にペンギンが泳ぐ!
「ここにしかない」展示が楽しめる
サンシャイン水族館。

株式会社サンシャインシティ 様

都心+高層階の利点を活かした世界初の新展示

お客様訪問 - 株式会社サンシャインシティ 様

池袋から徒歩10分。サンシャイン60ビルをはじめとした複数の建物に商業施設・水族館・展望台・展示ホールなどを備えた複合商業施設、それが「サンシャインシティ」です。1978年のオープン以来、40年に渡って集客力を維持し、今でも年間約3,000万人もの来場者数を誇ります。

サンシャインシティの中核となる施設が「サンシャイン水族館」。日本初の都市型水族館であり、日本で唯一の「高層階に位置する水族館」です。

2017年7月、そのサンシャイン水族館が大規模なリニューアルを実施。地上10階の屋上エリアに、世界初を含む5つの新展示を採り入れた「天空のオアシス」を実現しました。新展示「天空のペンギン」では、来館者の頭上にせり出した水槽をペンギンが自由に泳ぎ回り、背景に青空や高層ビル群が見えるという斬新さ。一転して「草原のペンギン」ではケープペンギンが本来暮らしている草原の環境をイメージ。食事や子育てのシーンを間近で楽しむことも可能です。こうした展示を企画した意図を、丸山克志館長は次のように説明します。

「私たちがご提供するのは都心で水を感じさせる“大人の水族館”ですが、同時に生き物たちの生き生きとした生態も知っていただきたいと考えました。一般的にペンギンといえば氷の上でヨチヨチ歩くイメージですが、実際は広大な草原に棲んでいたり、水中では敏捷かつ豪快な泳ぎを見せてくれます。さらに『天空のペンギン』では波の音、『草原のペンギン』では滝の音、『カワウソたちの水辺』では川のせせらぎや虫の声など、視覚だけでなく聴覚からも生き物が棲む環境を感じていただけるよう工夫しています」

もちろん人工的な設備で自然環境を再現するには、相当な苦労を伴います。「天空のオアシス」では植物がふんだんに使われていますが、ビルの屋上で多種類の植物を維持する難しさや、「カワウソが自然の生態に従って植物を抜いてしまう」など生き物ならではの悩みもあり、こまめなメンテナンスが欠かせないそうです。

高層階のデメリットを逆利用した展示方法も

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頭上をアシカが泳ぐ「サンシャインアクアリング」

さらにサンシャイン水族館を訪れて感じるのは、巨大な量の水をビルの屋上まで引き上げ、水槽を維持する技術力です。同水族館で使われている海水は、八丈島近海のもの。東京と伊豆諸島を結ぶ海運会社の船が船体を安定させるために船底に入れるバラスト水を転用。水族館の地下にある水槽にいったん貯水し、ポンプを使って各水槽に自動給水する設備が整えられています。

もちろん、建築時から床は補強済みですが、それでも水槽の大きさには限界があります。そこで頭上をアシカが泳ぐ「サンシャインアクアリング」を円形ではなくリング形に設計。水深も浅くして、水の荷重を大幅に減らしつつ、観る人が水の中にいる感覚を味わえるよう配慮されています。

「こうした展示のアイディアは、飼育スタッフ一人ひとりが出し合ったもの。全体テーマは水族館プロデューサーの中村元さんに当館の強みを活かすものを依頼。斬新な展示方法を追求しつつ、現実的に可能なことを擦り合わせていく中で、『天空のオアシス』が誕生しました」

大規模リニューアルを果たした今、気になるのは来館者の反応です。丸山館長も頻繁に館内を巡回し、水槽の前の来館者の反応を確かめるとか。

「お客様の歓声や“可愛い~!” “まるで水の中にいるみたい”というお声は、素直にうれしいものです。つい私も立ち止まって、お客様に解説をしてしまいますね(笑)。もちろん、飼育スタッフから生き物のベビー誕生の報告を受けたときも、生き物に携わる者として、しみじみと喜びを感じます」

生き物に興味のない人も惹きつける展示を

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今後、サンシャイン水族館が目指すのは、生き物に興味のない人にも関心を持ってもらうこと。

「水族館は生き物の力を借りて、命そのものを展示するところ。生き物に負荷をかけないようにしながら、お客様に生き物の素晴らしさ、面白さを知ってもらうため、我々も日々知恵を絞っています」

その中で生まれたのが、『ざんねんないきもの展』『ホラー水族館』などの個性豊かな特別展です。

「特別展なら切り口を変えた企画で、思い切った冒険ができます。特別展をきっかけに、普段は生き物に興味のない人にも足を向けていただきたいと考えています」

サンシャインシティでは水族館以外にも次々に施設のリニューアルを実施。「なんか面白いこと、ある。」のキャッチコピーのもと、VR(バーチャルリアリティ)など多彩な技術を駆使した「SKY CIRCUS サンシャイン60展望台」、2018年3月に1Fフロアをリニューアルオープンした専門店街「アルパ」など、お客様を飽きさせない工夫が目白押しです。開業40周年を迎えて、なお進化し続けるサンシャインシティから目が離せません。

NECネクサソリューションズ営業担当の一言

まさに『なんか面白いこと、ある。』

サンシャインシティ様を担当させていただいてから、早10年が過ぎました。常に新たな取り組みで、ここにしかない空間を作り続けていらっしゃることが、小さなお子様から年配の方まで、幅広い年齢層のサンシャインファンを惹きつける理由なのだと感じています。これからも頼れるITパートナーとして、新たな取り組みに貢献できるよう尽力してまいります。

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会  社  名 株式会社サンシャインシティ
代表取締役社長 鈴木 誠一郎
所  在  地 〒170-8630 東京都豊島区東池袋三丁目1番1号
設     立 1966年10月
社  員  数 120名(2017年6月1日現在)
事 業 内 容 オフィス、ショッピングセンター、劇場などの賃貸事業ならびに展望台、水族館、
        コンベンションセンター、駐車場などの運営
U  R  L http://www.sunshinecity.co.jp/