
通信に暗号化を施し、データの機密性を高めても、回線そのものに障害が発生した場合、通信の完全性は失われてしまいます。確かに各種機器等の高品質化により機器障害は減り、ネットワークの安定性は向上しています。しかしながら、残念なことに障害が発生しないネットワークはありません。
特に高い水準での通信が求められる企業ネットワークでは、障害時に発生する危険についても十分な配慮が必要です。障害状況によっては復旧に時間がかかることも十分に考えられますし、最悪の場合、ビジネスチャンスを逃してしまうかもしれません。
業務に使用しているPC内の重要ファイルの場合、万が一に備えてサーバや外付けハードディスクドライブを使ってバックアップを行い、ファイル消失時の危険を回避している。そんな方も多いかと思います。ネットワークにも同様のことが言えます。急ぎのデータを送信中にネットワークが止まってしまったら? ウイルス対策ソフトの更新中に障害が発生したら? そんな不慮の事態に備え「回線の二重化」をおすすめします。
「回線の二重化」とは、アクセス回線に障害発生した場合に通常時の回線に代わって通信を行う代替用の回線を用意すること。障害時のみの利用となりますのでISDNを利用すれば安い費用で実現できます。回線を二重化することで、障害発生時は自動的に代替回線に切り替わり、通信を続行(再開)します。切り替えの際の時間差もほとんどありません。また、通信中だったデータは再送信されますので、通信データの取りこぼしが発生することもありません。
障害が起こってから対策を講じる対症療法的な発想ではなく、発生する危険を正確に把握し管理する事前の対策で情報を守る。ISDN回線を利用するため、安い費用で実現できる「回線の二重化」は企業ネットワークの信頼性向上の声にこたえる最適解のひとつです。