NEC ネクサソリューションズ



データセンターの電源設備

2007年3月22日
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大規模化する災害被害

近年の地球温暖化が影響しているのか、最近、気象災害が多発し、またその被害が大規模化しています。また、落雷や暴風など気象災害による比較的大規模な停電のニュースも以前よりよく耳にするようになりました。

しかし、停電の原因は気象災害だけではありません。ヨーロッパやアメリカ、中国では電力不足による停電が発生していますし、日本でも、クレーン船が送電線を誤って切断してしまったために大規模な停電が起こりました。この時には、高台の団地ではポンプが停止して水が出なくなったり、IP電話が使えなくなったりといったことも話題になりました。また、空調設備が停止して社内にあるサーバルームの気温が上昇したり、監視用パソコンが停止したりしたために、遠隔地にあるシステムが正常に稼動しているか判断できないといった事態も報告されました。

データセンターの停電対策

停電によるコンピュータシステムの停止はその当該企業活動に大きな影響を及ぼすだけでなく、ネットワークで接続されている取引先や、場合によっては社会的影響に至るケースもあります。

そこで注目されているのがデータセンターの活用です。一般に、データセンターは情報システムを24時間365日稼動させることを前提としていますので、十分な停電対策が講じられています。

一般的なデータセンターの電源設備の障害対策は以下のとおりです。

停電の状況により、これらを組み合わせてデータセンター内に電力を供給し続けます。

電力会社との絆

最新のデータセンターは、電力会社の大規模変電所と地下に埋設したケーブルで直結されています。このため、前述のような送電線切断といった事故で電力の供給が止まることはありませんし、高圧電流による供給を受けているので、電圧も安定しています。また、大規模変電所は一般の変電所に比較して大変頑丈な構造になっているため、変電所自体が被害を受ける可能性は格段に低くなっています。

無停電電源装置から自家発電設備へ

万一、電力会社からの送電が停止した場合には、データセンターの受電設備がそれを検知し、無停電電源装置がバッテリーからの電力供給を開始します。データセンターにおける無停電電源装置は一般に使用されているものに比較しても非常に規模が大きく、データセンター全体の電力をまかなうことができます。電力供給時間は数分から数十分で、通常はシステムを正常にシャットダウンさせるための時間とされていますが、データセンターではこの間に自家発電設備が電力供給の準備を行います。

最新の自家発電設備は数分以内で安定的に電力供給できるようになりますので、無停電電源装置からの電力供給が終了する前に自家発電設備が稼動し、さらに長時間、電力を供給し続けることが可能になるのです。

自家発電設備での電力供給時間

自家発電装置での電力供給は、その燃料タンクの容量に依存しますが、一般的なデータセンターでは概ね数日分を確保しています。クレーン船の送電線切断による停電の復旧には、最長5時間ほどかかった地域もありますが、この程度であれば、データセンターは全く問題ありません。地震等の大規模災害で電力会社の設備が壊滅的な打撃を受けた場合には、復旧にどの程度の時間がかかるのかは不透明ですが、阪神淡路大震災では、都市ガスや水道の復旧に数ヶ月かかったのに対し、電力は数日で復旧していることを考えると、データセンターを利用することで、災害時でも、平常時と変わらずにお客様にサービスを提供し続けられる可能性が高くなると言えるでしょう。

オフィスビルなども自家発電設備を装備しているところも増えてきていますが、それは安全にビルから避難するための最低限のものであるケースが多く、避難誘導灯の点灯、エレベーターを最寄りの階に停止するといった程度を想定したものが多いようです。

今一度、自社の電源設備を点検し、情報システムの継続稼動に耐えうるかどうかを検証してみることが必要です。

データセンター選定の隠れたポイント

最後に、「電源」の観点から自社の設備やデータセンター選定において考慮したほうがよいと思われる点を挙げておきます。

実際に停電が発生したときに、問題なくシステムを稼動し続けることができるのか?意外と見落とされがちなこれらの点にも注目してみてください。

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