クイズ「情シス部門が知っておきたいテーマ」
大手コンビニに導入予定の認証技術は?
2018年2月
クエスチョン
セブンーイレブンがセキュリティ強化の目的で、2018年4月までに日本全国約2万店舗に導入しようとしている認証技術は?
1.顔認証技術
2.指紋認証技術
3.トークン
4.ICカード
アンサー
1
解説
セブン‐イレブン全国約2万店舗に導入予定なのは1.顔認証技術です。2.指紋認証技術は、ユーザーの指紋を読み取り照合して認証する技術です。顔認証と同じく生体認証技術の1つであり、一部のスマートフォンにも搭載されています。3.トークンはワンタイムパスワード生成機です。一般的には、キーホルダーなどのような形した小さな機器です。サーバから送られてきたワンタイムパスワードを表示します。4.ICカードは、ICカードをリーダーにかざして認証する技術です。
セブン‐イレブンでは、各店舗の事務所に設置された店舗管理端末(ストア・コンピュータ)に対して、店舗のオーナーなどユーザーのログインに顔認証を導入します。同端末は販売状況をはじめとする重要情報を管理するため、より強固なセキュリティが求められます。顔認証はユーザー本人の顔で認証するため、ID・パスワードやICカードなどによる認証方法と異なり、盗難や紛失などのリスクが大幅に少ないため、なりすましなどの不正利用をより防ぐことができ、セキュリティをより強化できます。
セキュリティと同時に利便性の高さを両立できる点も、顔認証の大きなメリットです。ユーザーは店舗管理端末のカメラに顔を向けるだけで、瞬時にログインできます。ID・パスワード入力の手間が必要なくなり、作業開始までの時間を短縮できます。ID・パスワードなどの管理が不要になることもあわせ、各店舗の業務効率化を達成できます。
近年は顔認証技術の精度やスピードがより高まっています。例えばNECの顔認証は顔が正面であれば96.9%の検出精度、1秒あたり302万人の検索速度での照合を可能とします(※1)。そのような進化を受け、国内外の様々な分野で利活用が広がっています。
Tips
顔認証技術は企業や官公庁のセキュリティ強化に加え、社会の安全安心の実現などにも実際に利活用されています。NECによる事例の一部を紹介します。
- 介護施設: 外部侵入者対策と入居者の外出対策に利用し、入居者や職員の安全を向上
- スポーツイベント(国内): 大会当日の参加受付を顔認証で実施し、スムーズな参加受付と正確な確認を目指す
- スポーツイベント(海外): 監視リストに登録された容疑者や要注意人物などを検知し、安全な試合運営に貢献
- ビル: 監視リストに登録された人物をリアルタイムに検知し、入場者の安全確保やビルの効率的な保安警備に貢献
- 都市(南米): 監視カメラの映像から行方不明者などの捜索に利用し、街の安全を向上