クイズ「情シス部門が知っておきたいテーマ」
知らぬ間に、Googleに保存していた大切なデータが消えている!?
2021年3月
クエスチョン
Googleが放置アカウントのデータ削除を発表。どれくらい放置していると削除されるの?
- 1年
- 2年
- 3年
- 5年
アンサー
2. 2年
解説
メールやオンラインストレージをはじめ、充実した機能を無料で利用できるクラウドサービスは、いまや多数提供されています。その代表格ともいうべきGoogleはGmail、Googleドライブ、Googleフォトといったサービスが質量ともに充実しており、仕事にプライベートにと、普段から利用されている人も少なくないのではないでしょうか。
このGoogleの無料のクラウドサービスで注意が必要なのが、長期間サービスを利用していない人です。2021年6月1日からGmail、Googleフォト、Googleドライブのポリシーが変更され、2年間の利用がなければ、該当するサービスからすべてのコンテンツが削除される可能性があります。GoogleドライブにはGoogleドキュメント、スプレッドシート、フォームなども含まれます。ポリシー変更から2年間ということで、早ければ2023年6月1日にも削除されてしまうとしています。
削除の対象となるコンテンツがある場合は、3カ月以上前にGoogleから通知およびメールで通達があります。あわせて削除を回避できる方法、ローカルにダウンロードする方法も案内されますので、適宜対処しましょう。
もちろん、通知やメールが届く前に再度サービスを利用すればよいのですが、その際にも注意が必要です。例えばフォトを2年間利用していない場合、いくらGmailやドライブを利用していても、フォトのコンテンツは削除の対象となってしまいます。このように長期間利用していないかどうかは、サービスごとに確かめて対処しなければなりません。
さらに保存容量の面でも確認が必要です。Googleでは合計15GBの容量が無料で提供されていますが、その上限を超えて使用している状態が2年以上続くと削除の対象となってしまいます。こちらも期限の3カ月以上前に通知やメールが届き、追加の保存容量の購入やファイルの削除など、削除回避が案内されますので適宜対処しましょう。なお、保存容量が多い人ほどダウンロードやデータ移動に手間や時間がかかるので、早めに手を打つとよいでしょう。
長期間利用していない場合も保存容量の上限を超えている場合も、削除はアカウントごとに実施されます。複数のアカウントを併用している場合は、アカウントごとに対処する必要があります。こうしたことから、Googleの無料サービスは無条件には半永久的かつ無制限に利用できなくなりそうです。一定期間ごとに利用状況の見直しが必要です。
現在無料の他のサービスも、将来的には有料化される可能性が十分にあり得ます。Google以外の無料のクラウドサービスユーザーにも、こうした出来事は十分に考えられます。直前にあわてないよう、前もって計画的に対処するよう心がけましょう。
Tips
Googleの無料サービスのコンテンツを削除されないために、今から着手するとよいこと。
- Gmail、Googleドライブ、Googleフォトを定期的に利用する。Googleカレンダーやスマートフォンのカレンダーアプリなどのリマインド機能を活用すると忘れにくい。
- 保存容量を定期的にチェック。上限を超えないよう、ファイルの削除や移動などを適宜実施。
- Googleからの通知およびメールを定期的にチェックし、削除される前に対処する。