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嘉麻市が誕生したのは、2006年3月のこと。福岡県を流れる遠賀川によって結ばれている山田市、稲築町、碓井町及び、嘉穂町の1市3町が合併して4万6000人の住民が暮らす1つのまちとなったのです。
それに伴って、1市3町がそれぞれ運営してきた4つの図書館のシステムを1つに統合するとともに、単館として運営されてきた全館をネットワーク化することになりました。
同市は新図書館システムの選定を進めました。デモを参考にするなど、いくつかの提案を検討した結果、NECネクサソリューションズが提案した図書館システムを採用しました。
合併以前、個別に運営されてきた図書館のシステムを統合するに際し、各図書館が独自に付けていた資料の記号体系や、利用者コードの体系を統一する必要がありました。
嘉麻市立図書館が保有している資料は30万冊にのぼっています。また、閲覧できる雑誌の数も延べ300点と豊富です。碓井図書館司書の藤原千晶氏は、「記号のふりかたを調整し、バーコードシールを張り替えるのは大変な作業でした」と振り返ります。
統合準備作業は、NECネクサソリューションズのもつ豊富な構築経験を活かして進められました。
ネットワーク化する際の基盤となったのはNECネクサソリューションズが提供しているマネージドVPNサービスClovernet(クローバーネット)です。Clovernetは、アクセス回線にNTTのブロードバンド回線であるフレッツを利用し、バックボーンに専用ネットワークを利用するインターネットVPNサービスで、低コストで安全なネットワークが構築できることが特徴です。
アクセス回線はカウンター業務、内部業務等を行う業務系と、蔵書検索や、利用者インターネット接続用のインターネット系の2回線を用意し、それぞれを二重化、高レスポンスを実現しながら、回線の信頼性の向上を実現しています。
Clovernetは、24時間365日の常時監視対応をしており、図書館の利用者の増える休日に回線障害が起きても、迅速な復旧が可能です。
図書館システムとネットワーク基盤を同じ会社が構築し、ワンストップで提供することで、稼動しているアプリケーションの状態、ネットワークの負荷状況などをトータルでサポートすることが可能となります。
藤原氏はネットワーク化のメリットについて、「碓井図書館は児童向けのサービスの拡充に力を入れてます。システムの統合により、全図書館の蔵書の検索ができるようになり、よりサービス向上が図られたと思います」と語ります。
システムを導入する際に、同市が重視したのはセキュリティ対策です。図書館システムのサーバに利用者の名前や住所などの個人情報が納められています。同市では図書館システムを統合するに当たって、インターネットからの検索等を受け付けるWebサーバを、アウトソーシングするため外部のデータセンタに預けました。
「現場にサーバがあると管理が甘くなる可能性がありますが、このシステムではITの専門家にサーバを預けているので安心できます」と山田図書館司書の東野善男氏は語ります。
また、ネットワークを通じて端末を操作すると、従来のシステムに比べて「レスポンスが遅くなるのでは」という不安もあったようですが、マネージドVPNサービスClovernetの採用により新システムでは高いレスポンスが実現されており、従来と同様に業務が進められています。
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