LiCS-Re for SaaS 導入事例 | NECネクサソリューションズ

丘の上から駅前に移転して来館者数が4倍に
クラウド型のシステム基盤と伴走サポートで新図書館の設計から運用までを統括的に支援

業種:: 公立図書館
蔵書冊数:: 約16万6千冊

事例の詳細

導入前の背景や課題

さまざまな市民の拠り所となる「学びの場からつながる場へ」

「旧図書館は、駅から離れた丘の上の亀山公園内に立地しており、アクセスの面で不便と言わざるを得ませんでした。また、蔵書数も年々増え続け物理的に納めるスペースも不足していました。何より、時代を重ねるにつれ、市民同士の交流や憩いの場所としての役割が求められる中で、図書館の在り方について本質的に考え方を変えなければならなかったのです」
さらに同市では、鉄道の利用者が減少し、玄関口である亀山駅前の空洞化という地方都市特有の問題を抱えていました。そこで駅前の再生を図り、賑わいを創出して駅の求心力を高めていくために、図書館を中心に駅前を再開発するという方針を打ち立てました。

選択のポイント

複数のベンダーに提案を依頼し段階的にシステムを導入

「移転後に提供するサービスの内容も踏まえて、一からシステムを見直しました。選定にあたっては、亀山市全体でのクラウド活用方針に加えて、移転後のコンセプトを理解し、単なるシステムのサプライヤーではなく、ICT活用の視点で伴走してくれるパートナーという条件を設定。
NECネクサソリューションズは、当初から我々の目指す『学びの場からつながる場へ』というコンセプトを理解し、新しい図書館づくりを見据えたうえで最適な提案をしてくれました。また、LiCS-Re for SaaSについては、機能が限定されたパッケージではなく、ベースのシステムにどんどん機能を積み上げていける拡張性を評価しました」

導入後の成果

企画立案や来館者に対するコンシェルジュサービスに力を入れられるように

「おかげさまで新図書館は、さまざまな世代の方々の憩いの場になりました。これまであまり見ることのなかった大学生やビジネスマンをはじめ、特に若い中高生たちの来館が増えて、同じテーブルに高齢者や親子連れの方が一緒に座っています。それが図書館本来の在り方だと思いますし、来館した中高生から『自慢できる図書館だ』といったうれしい声もいただいております」、「グループ学習室で高校生がホワイトボードを使って数学の問題を解いている姿を見て感動しました。ほかにも大学生がレポートを書いていたり、ビジネスワーカーがPCを開いて仕事をして、疲れたら椅子に座って本を読んでいたりするのです」システム面については、「管理コストの低下と利用者体験の向上を意識して導入したのですが、スタッフは事務作業から解放されて企画立案や来館者に対するコンシェルジュ的なサービスに力を入れられるようになりました」

お客様プロフィール

亀山市立図書館

所在地	三重県亀山市御幸町318番地1
図書館長	井上香代子
事業内容	年間10万人もの利用があった旧図書館を閉館し、さらなる利用者層の拡大とアクセス性の向上を実現するために、2023年1月に駅前の複合施設「Kitto terrace（キットテラス）」内に新図書館を建設。1階～4階を有効に使った多機能型図書館を実現し、駅前のランドマークとして若年層から高齢層までさまざまな人々が集う「まちの中心となる図書館」になっています。
URL	https://www.city.kameyama.mie.jp/library/