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病院向けシステム

医療法人 松井医仁会 大島眼科病院 様 (http://www.ohshimaganka.com/  



病院情報システム
電子カルテシステム
眼科特有の医療プロセスに対応したeクリニカルパスを構築し、院内チーム医療のバックボーンに。
各職域におけるスタッフ業務の正確さと負荷軽減を両立した。

スタッフが患者ごとの検査・治療・ケア内容と完治・退院というゴールを共有。
eクリニカルパスが患者対応の確実性と接触機会の拡大、業務のスリム化を実現した。


1906年(明治39年)以来、今年(2006年)で100周年を迎える大島眼科病院。モットーは「人を基本とする医療」。眼科医はもちろん、視覚と密接に関係する糖尿病への対応のために内科を設定。眼科のスペシャリストを揃えた体制によって、「眼に関するすべて」をまさに「眼の総合病院」として対応している。

その技術力への信頼は、10名の医師が年間約3,800例の手術に対応しているという数字に裏付けられている。連日20例を超える手術を安全に成功させるためには、看護師から医事業務の担当者にいたるまで短時間で正確に、しかも効率的に術前・術後のオーダを遂行しなければばらない。
そこで院内チーム医療の総合力を最大限に発揮するために「電子カルテシステム」に統合される「eクリニカルパス」に着目。この「eクリニカルパス」をTo Do情報として活用しようというのである。

しかし、眼科特有のORT検査オーダといった機能は一般病院向けの電子カルテシステムには存在しない。この課題を解決し、大島眼科病院の「人を基本とする医療」が求める情報プラットフォームへ、眼科医療向けに電子カルテシステムの構築を担ったのが、NECネクサソリューションズであった。

正確な業務を行なうための共有情報プラットフォームを構築
眼科特有の医療プロセスに対応したeクリニカルパスを作成
医師・医療スタッフの負荷削減と医療事務の効率化
患者と接する時間をさらに拡大し、治療情報を患者と共有

膨大な症例と患者に対応する医師とコ・メディカルスタッフの確実性と負荷軽減のために、eクリニカルパスが情報プラットフォームになる。

個々の患者に対する院内スタッフワークの明確化と業務負荷の軽減化が、正確さを確立し医療事故を防止。そのために、眼科特有の医療プロセスに対応する情報共有環境を構築した。 熊野氏 岩渕氏 富永氏
副院長
熊野 祐司 氏
企画局長
岩渕 冨士丸 氏
システム管理担当
富永 武志 氏

医療事故の多くは、介在する人に起因する情報伝達で生じる事故。
その防止には各スタッフの行動可視化が欠かせない。

医療の基本は「患者の実態を把握すること」。そして、「その把握した情報を治療・医療プロセスの各段階で活かし、正確な行動を行なうことだ」と熊野副院長は語る。そのために、大島眼科病院ではいち早く電子カルテシステムの導入を決定した。副院長が力説する「医療の正確な行動」のためには、個々の患者へ、より密接に対応するための情報環境の整備が求められたのである。

そこで注目されたのが電子カルテシステムの「eクリニカルパス」。クリニカルパスとは、個々の患者ごとの検査−診療−治療−入院−ケア−指導−会計という医療プロセスを提示するスケジュール表である。
各職域のスタッフにとってeクリニカルパスは、患者に対する医療の正確なTo Do情報を共有し、情報伝達の負荷を軽減化、業務効率を向上させるための医療情報システム。各スタッフ間の情報伝達から行動までの一連の流れを可視化することで医療業務の効率化を促進し、併せて医療事故の発生を未然に防ぐことができるのである。


既存の電子カルテシステムから、眼科特有の医療プロセスに準じたシステムへ。

大島眼科病院では、2003年12月に電子カルテシステムを導入。
「眼科というのは、症例が多岐に渡り、膨大な数の手術と外来/入院患者が短いスパンで治療を行うこと。さらにORTが発生源となる情報を基に診療・治療・指示を行なう医師とケアチームや訓練チームが存在するなど、一般病院とはプロセスが異なる。これらの点で、病院向けのシステムとはいえ単純に導入できなかった」とシステム管理担当の富永氏は言う。
「眼科特有のORT検査オーダを電子カルテに取り込む方法は、NECネクサソリューションズとの二人三脚で試行錯誤を重ね、工夫を凝らして実用化した。」と副院長がつづける。

また、電子カルテからはWeb参照でレポート閲覧を可能とし、ORT検査結果はファイリングシステムとシームレスに連携をはかる。医事会計の医療事務システムまでを統合し、眼科専門病院として、はじめてeクリニカルパスを実現した。



情報伝達の正確さが、業務負荷を軽減し、質の向上につながる。
 個々の患者に対する各スタッフの対応は業務依頼書によって指示されていた。「これでは、大筋は分かっても細かい部分をカバーできない。また、各職域間でいわば<伝言>が繰り返されるため、ニュアンスの変化なども生じていた。」という連携過程での情報伝達の問題もあった。
さらに、「その問題を解決するために、更に人的なコミュニケーションに頼らざらなくなり、特に指示を出す医師や患者との接触時間の長い看護師への負担が大きくなっていた。この状況を断ち切り、伝達の正確さを確立し、1回の指示で各スタッフが共有できる情報環境こそが、病院にとっても最優先課題となった。それを解決したのがeクリニカルパスだった」と熊野副院長は語る。

知識、安心、効率。業務の3大課題を解決し、業務効率は20%向上。
眼科医療システムのスタンダード化へ向けて。

患者に対する情報開示と同様に「知っていることがスタッフの安心につながり、安心は積極性を生み、患者との対応に時間を使えるようになる。それが再び患者と医療を知ることになる、という好循環を生み出す。そのためには、まず、業務の簡素化こそが欠かせないと考えた」と岩淵企画局長。患者との接触時間が約20%向上したという事実こそが、大島眼科病院が実現した正確さと効率化を両立させる情報環境の効果を証明しているといえるだろう。
「コンピュータにできることはもっと任せていきたい。その分、医師をはじめとする医療スタッフは患者とのコミュニケーションを増やしていきたい。」、さらに「正確さは患者への最大のサービスであり、医療そのものである。その実践を担う人間の負荷を削減し、知的裏付けを持つことが責任感を醸成し、間違いのない医療となる」という副院長の言葉に患者と正面から向き合う大島眼科病院の姿勢を見ることができる。

 同病院では「eクリニカルパス導入後はスタッフの離職者も減り、事務担当者の処理も早くなった」という企画局長の言葉どおり、この医療環境に対する院内スタッフの評価が現れている。このような具体的な成果を得た現在もなおシステムには細かな仕様変更を続けているという。
「今後は大島眼科病院の医療支援システムに留まらず、広く眼科専門の医療施設への普及を経て、眼科システムのスタンダードとなることを切に希望したい。眼科医療のシステム化とシステムの成長、それが医療に跳ね返り、患者へ還元される。」と語る熊野副院長の言葉に、眼科専門の医療施設における将来ビジョンが見てとれる。

システム概念図

(2006年3月現在)

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