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遡れば古代エジプト?!自動販売機の起源

自動販売機っていつからあるのかご存知でしょうか? 意外と知られていないのですが、世界最古の自動販売機はなんと古代エジプトにあったそうなのです。

古代エジプトでの自動販売機は、「聖水自動販売機」という名前で科学者ヘロンの著書「気体装置」に登場します。古代の自動販売機なんて人力なのでは?!と思ったら大間違いで、本当にコインを入れると水が出てくる装置だったようです。

場所は古代の神殿前。おそらく神殿に入る前に身を清める必要があったのでしょう。そのための聖水を販売していたようです。てこの原理を応用し、コインを投入するとその重みで内部の受け皿が傾き、蛇口から水が出てくる仕組みでした。これが紀元前215年頃、日本は弥生時代だったその時代にあったということですから、驚きですね。

現存している世界最古の自動販売機は、1615年ごろにイギリスで生まれた、タバコの自動販売機です。コインを入れたらタバコが落ちてくるもので、宿屋や居酒屋に設置されていたようです。

その後、自動販売機にはたくさんのアイデアが盛り込まれます。ガムの自動販売機にはゲーム性を持たせたもの、おまけがつくものが登場。これがスロットマシーン等ゲーム機の始まりとも言われています。また、複数の製品から1つを選んで購入できる自動販売機も作られ、これが現在のスタイルの原型になったようです。

さて、日本の自動販売機の歴史はというと、現存する最古のものは俵谷高七という人が作った切手や葉書の自動販売機で、1904年に作られたものだそうです。この人は1890年にも自動販売機を発明した記録があるのですが、偽コインを排出する機能や、品切れ時には自動でコインを排出する機能がついていたのだとか。機能性の高さに驚かされますね。

それから現代に至るまで自動販売機の数は増加し続け、技術の発達とともに、様々なハイテク技術も搭載されるようになりました。今では、自動販売機のところに行けばニュースが流れていたり、顔認証をしてピッタリの商品を勧めてくれたりと、進化し続けていますね。

日本に現在稼働中の自動販売機は、飲料のものだけでも約250万台。その他の食べ物や切手なども含めると、約300万台にのぼります。もはや自動販売機なしでは生活できない状況ですが、これも古代エジプトからアイデアが始まったと考えると、感慨深いものがありますね。