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PC活用講座 - Excel

「Excelの便利機能活用術」
直観的に伝わるグラフを作ろう。
異なるデータを同じグラフ上にプロットする

ITライター 立山秀利

Excelでは、種類が異なるデータを同じグラフ上にプロットしたい場合がしばしばある。今回はそのようなグラフを作成する方法を紹介する。

グラフの右側に2つ目の縦軸を追加

例えば図1の表のように、会員制サービスの月ごとの累計会員数と売上高のデータが半年分あるとする。両データは種類が異なり、取りうるデータの範囲も大きく違う。そのため、単純に集合縦棒でグラフ化すると図1のように、累計会員数の数値に対して売上高の数値が大きすぎるため、累計会員数がほぼ見えないグラフとなってしまう。

図

図1
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このような場合は2つめの縦軸(第2縦軸)を追加すればよい。今回は売上高用の第2縦軸を追加する。

まずは、グラフ上で売上高の系列を右クリックし、[データ系列の書式設定]をクリックする。

図

図2
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そうすると、「データ系列の書式設定」ダイアログボックスが表示される。左側の一覧から[系列のオプション]を選択し、「使用する軸」にある[第2軸]を選択して、[閉じる]ボタンをクリックする。

売上高用の第2縦軸が右側に追加されるので、累計会員数は左側の縦軸、売上高は右側の縦軸という形式で設定されるようになった。

図

図3
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だが、両者の系列が重なっており、非常に読みづらい。そこで、累計会員数を別の種類のグラフに変更することで、この状態を解消する。

棒グラフと折れ線グラフで見やすくする

Excelでは、同じグラフ上に異なる種類のグラフを混在させることも可能だ。ここでは、累計会員数を折れ線グラフに変更してみる。グラフ上で累計会員数の系列を右クリックし、[系列グラフの種類の変更]をクリックする。

図

図4
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そうすると、「グラフの種類の変更」ダイアログボックスが表示される。左側の一覧から[折れ線]を選び、目的の折れ線グラフを選んだら[OK]をクリックする。今回は[マーカー付き折れ線]を選ぶ。

図

図5
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これで累計会員数の系列が折れ線グラフに変更することができた。

図

図6
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このように異なる種類のデータを同じグラフ上にプロットしたい場合、第2縦軸を追加したり、グラフの種類を変更したりすれば、より見やすくわかりやすいグラフにできる。

※なお、今回紹介した手順はExcel 2010のものであり、他のバージョンでは手順やユーザーインターフェースが一部異なる。

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立山秀利(たてやま・ひでとし)

カーナビのソフトウェア開発、Webプロデュース業務を経て、現在は、システムやネットワーク、Microsoft Officeを中心に執筆中。 主な著書に『Excel VBAのプログラミングのツボとコツがゼッタイにわかる本』などがある。

(監修:日経BPコンサルティング)