特集

お客様訪問 - 土浦市立図書館 様

スムーズなサービスと居心地のいい場所を提供。
地域の人々が思い思いの時間を過ごす「滞在型図書館」。

土浦市立図書館 様

駅前活性化の切り札に最先端の図書館を!

お客様訪問 - 土浦市立図書館 様

霞ヶ浦に面し、東京都心ともJR常磐線で直結する茨城県・土浦市。かつては商都として栄えていた同市ですが、2005年のつくばエクスプレス開通以来、玄関口であるJR土浦駅周辺もやや寂れがちに。そこで同市は地域活性化の切り札として駅前開発計画を策定。もっとも集客の期待できる施設として選ばれたのが、94年の歴史を持つ土浦市立図書館でした。もともと駅から少し離れた住宅街にあった同館は、老朽化した建物が“狭くて暗い”と不評で、市役所の調査でも“市内に欲しい施設”の第1位が図書館という結果に。そこで駅前に新築される複合ビル「アルカス土浦」に、図書館が移転することが決まりました。

移転決定後、同館副館長の大貫三千夫氏は、新図書館のアイディアを求めて全国の図書館を見学したそうです。「北は函館から南は佐賀まで、話題の図書館を20館程度見て回りました。とくに注意深く観察したのは運営面です。先進のサービスとはどういうものか、どうすれば利用者の皆さんに喜んでいただけるのか、利用者視点で観察させていただきました」 そして2017年11月27日、開架蔵書数3倍増の約20万冊、雑誌300タイトルを揃えた新しい土浦市立図書館がオープン。現在、来館者数が約3倍、貸出者数・貸出冊数が2倍超と、当初の目標を超える成果を挙げています。

ICTを活用し、運営サービスを向上

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利用者が増えたとき、図書館側がもっとも避けたいのは貸出カウンターに長い行列ができること。そこで同館ではICTを活用したサービスを多く採用。自動貸出機、自動返却仕分け機、自動書庫を導入し、利用者がカウンターに並ぶことなく、自分のペースで本の貸出と返却ができるように配慮しました。その結果、オープン直後の混雑時を除けばカウンターに行列ができることはほぼなくなり、業務の効率化と利用者のストレス軽減に。計画段階では約40人と想定していたスタッフ数も、30人程度で運営が可能となり、人件費の抑制に成功しました。

「いずれもご利用者にとっては初めて触れる機械ですので、オープン当初は私たちスタッフがコンシェルジュとなって機械操作のご案内に努めました。操作自体は本当に簡単で、ご高齢者にもすぐに覚えていただけますし、とくにお子さん方に喜ばれています。当初は“人のいるカウンターの方がいい”とおっしゃっていたご利用者も徐々に機械利用率が上がり、今では50%ぐらいの方が利用してくださっているでしょうか。今後は、カウンターをご利用の方の対応を大切にするためにも、より多くの方に使っていただきたいと考えています」

自習ができる学習室にも座席利用受付システムを採用。利用者がスムーズに座席を確保できるようになり、近辺の高校生やビジネスマンの利用が目に見えて増えているそうです。さらにPCを複数台備えたインターネットやデータベースのコーナーを設置。また、持参PCでも仕事や勉強を進められるように、電源がとれる席も設置しました。「勉強のために来る高校生も、友だちとの時間を過ごすために来る高校生も、どちらも当館の大切なご利用者です。茨城県では“青少年の居場所づくり”に力を入れており、図書館は自宅・学校に続く第3の場所になり得るからです」

親子で本に親しめる「おはなし会」や無料託児も

お客様訪問 - 土浦市立図書館 様

利用者への配慮は高齢者や高校生・ビジネスマンだけに留まりません。土浦市には子どもたちに本に親しんでもらう取り組み「ブックスタート事業」があり、保健センターでの10カ月児の育児相談の際に絵本を1冊プレゼントしています。その後もフォローアップ事業として3歳児未満を対象とした「ちいさなおはなし会」、小学生向けの「おはなし会」を随時開催。同館でも毎週水曜に「ちいさなおはなし会」、週末には「おはなし会」を開き、毎回40~50人が来場されるそうです。「絵本を通じた親子のふれあいが大切だと我々は考えています。そういう意味で、絵本は親子のコミュニケーションを増やすのにとてもいいものだと思います」。

もちろん、四六時中育児に追われるお母さん方の中には「子どもと離れてゆっくり本を選びたい」と考える方も少なくありません。同館では計画段階で小さいお子さんのいるスタッフに保護者の方が利用したいサービスをヒアリング。こうしたお母さん方を対象に、近年公共図書館でも増え始めている無料託児サービスをスタートさせたところ、開始当初から申し込みがあり、その後リピーターも増えて、今では事前予約で枠が埋まる状況です。ちなみに託児に関しては、図書館専門のサービスを提供する民間事業者のノウハウを活用する形で実現させたそうです。

ほかにもカフェコーナーや開放感のある空中ラウンジなど、従来の図書館のイメージを大きく上回る設備を備えた土浦市立図書館。多機能化した図書館は単に本を借りるだけの場所ではなく、さまざまな人が気軽に訪れ、思い思いの時間を過ごす「滞在型図書館」へと進化を遂げています。まだオープンして半年あまりですが、多種多様な人々が好みのサービスを利用している様子を見るにつけ、今後も同館が地域の人々に愛され続けるのは間違いなさそうです。

NECネクサソリューションズ営業担当の一言

街おこしなどの新しい取り組みに感服

土浦市の豊かな自然と歴史を肌で感じ、すっかり魅了されています。また自転車を利用した街おこしなど、新しい取り組みに感服しています。図書館システムを通じた駅前活性化事業などにITサービスを通じて貢献し、ご利用者やお客様にご満足いただけるよう取り組みます。

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館     長 入沢 弘子
開     館 1924年(大正13年)6月1日
所  在  地 茨城県土浦市大和町1番1号 アルカス土浦2-4階
延 床 面 積 5,120m2
蔵  書  数 432,680冊 ※2018年6月30日時点(分館含む)
職  員  数 42人 ※2018年6月時点(分館含む)
U  R  L http://www.t-lib.jp