LTE回線とは?Wi-Fiや4Gとの違い、メリット・デメリットを説明

LTE回線とは?Wi-Fiや4Gとの違い、メリット・デメリットを説明

通信方式であるLTE・4G・5G・Wi-Fiのそれぞれについて、違いを詳細に理解できている方は多くないでしょう。これらのモバイル通信をうまく活用すれば、有線接続で対応できないエリアも通信を活用することが可能となります。この記事では、LTE回線とは何か、4Gとの違いやメリットについて解説します。

目次

LTE回線とは

LTE(読み方:エル・ティー・イー)とは、Long Term Evolutionを略した用語で、携帯電話の通信規格の1つです。第3世代携帯の通信規格3G(読み方:スリー・ジー)を、よりも高速化させたものになります。LTEを利用するためには、対応したスマートフォンやタブレットが必要です。

高速化・低遅延・多接続の3点に重きを置き、以下3つの技術が採用されています。

  1. OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)
  2. MIMO(Multiple Input Multiple Output)
  3. 64QAM(Quadrature Amplitude Modulation)

それぞれ解説します。

  1. OFDMA

    無線アクセス方式の1つで、下り(データをダウンロードする際)の通信に使用されます。複数のユーザーのトラフィックを効率的に処理できる技術で、周波数帯域の有効利用が可能です。なお、上り(データをアップロードする際)では、SC-FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)という無線アクセス方式が活用されてます。

  2. MIMO

    データの送受信に複数のアンテナを使用することで、一度に複数のデータ通信を可能とする無線通信方式です。例えば、コンビニのレジが1つしかないと客の列は長蛇となりやすいですが、レジが4つあれば列が長くなりにくいことと同じ要領です。

  3. 64QAM

    データ変調方式の1つで、同じ周波数帯域でもこれまでと比較して大量のデータ送信が可能です。

Wi-Fiとの違い

Wi-Fiとは、「Wireless Fidelity」を略した用語で、無線接続によってデータ通信を行う仕組みです。日本語では「ワイヤレス機器の相互接続性を保証する」という意味になります。パソコンやスマ-トフォン、テレビやゲーム機などのWi-Fi対応機器と、ネットワーク機器を無線で接続することによってデータの送受信が可能となります。

以下は、Wi-FiとLTEのメリット・デメリットを比較した表です。

メリット デメリット
LTE
  • 屋外での利用でも電波が安定している
  • 通信容量の上限を超えると通信速度が遅くなる
  • 追加のデータ通信容量を購入すると高額となる
Wi-Fi
  • インターネットを無制限で接続できる
  • 接続機器を選ばない
  • 高速通信が可能
  • Wi-Fiの発信機が必要となる
  • 利用場所を制限されるケースが多い
  • 壁や天井など障害物に弱い
  • 電波を発する他の機器と電波干渉を起こしやすい

LTEとWi-FIの主な違いは、LTEは通信容量の上限が有るのに対してWi-Fiは無制限である点です。また、

LTEは屋外だけでなく屋外の利用でも通信が安定しているのに対し、Wi-Fiは壁や天井などの障害物に弱いという違いがあります。

速度は、どちらもその時の状況によって変わります。例えば、Wi-Fiではその先に接続されるインターネット回線の状況に影響されるため、PPPoE接続で輻輳が発生していれば速度は遅くなるのです。LTEの場合は、アンテナの設置状況によって変わってきます。現在地がアンテナよりも遠くに離れている場合、通信が遅くなるでしょう。

4Gとの違い

4Gとは、「4th Generation」の略称で、第4世代携帯電話の通信規格です。LTEの登場当初は、ITU(国際電気通信連合)が4Gとして定義した仕様よりもスピードが遅かったため、一時期は「3.9G」と呼ばれていたこともありました。

しかし、ヨーロッパやアメリカの通信事業者を先行して販売。そのサービスを「4G」としていたことから、ITUも追従してLTEを「4G」とすることにしたのです。したがって、「LTE=4G」として認識して良いといえるでしょう。

5Gとの違い

LTEと5Gの大きな違いは通信速度です。5Gとは、5th Generationの略称で、携帯電話などに用いられる次世代通信規格です。日本語では「第5世代移動通信システム」と表記されます。

4G(LTE)の通信速度は50Mbpsから1Gbpsですが、5Gは10~20Gbpsと大きく向上します。4Gと比べて最大約100倍の高速通信が理論上は可能になりました。

4G・LTEの次世代規格として、2020年3月からサービスが開始されており、以下3つの特徴があります

  • 高速大容量
  • 多数同時接続
  • 超低遅延

5Gは、この特徴を活かして携帯電話ユーザーだけでなく、モノや機械、デバイスの接続性について向上させるメリットがあるとされています。

LTE回線のメリット

LTE最大のメリットは、電波がつながりやすいことです。数多くの無線基地局(電波を発信している施設)があるため、広い範囲において電波をキャッチできます。

そのため、旅行やレジャーで訪れた屋外・屋内にかかわらず、スマホなどの端末で無線通信が行えるのです。

LTE回線のデメリット

LTEのデメリットは、データ通信容量に制限が設けられている点です。契約したキャリア(携帯電話通信事業者)のプランにより、それぞれの通信容量は異なってきますが、通信量の上限を超えると通信制限がかかり速度が遅くなってしまいます。すると、Webサイトの読み込みや、動画のストリーミング再生などが大幅に遅くなります。

また、3Gに比べて通信速度が速くなる一方で、電波が障害物に弱いことや、電波の届くエリアが狭いこともデメリットです。

LTE回線の利用で用意するもの

LTEを利用する際に用意するものは、以下になります。

  • LTE対応のモバイル端末
  • LTE対応のモバイルルーター

モバイルルーターとは、持ち運びが可能な小型のWi-Fiルーターです。モバイルルーターの中には、無線通信が可能なSIMカードが挿さっており、スマートフォンやパソコンとWi-Fi接続することで、携帯電話回線を利用してインターネットへ接続できます。

代表的なモバイルルーターのサービスと料金については、以下の通りです。

サービス名 月額料金(税込)
UQ WiMAX 3,539円
どこよりもWiFi 550円~3,058円
MUGEN WiFi 3,328円〜

通信規格の変化の流れ

ここでは、1Gから5Gに至るまでの流れを表で解説します。それぞれ最大受信速度と特徴も異なるため、あわせて確認してみてください。

世代 年代 最大受信速度 特徴
1G 1980年代 約10kbps
  • アナログ通信
  • 電話がメイン
  • ノイズが入りやすくセキュリティが低い
2G 1990年代 64Kbps
  • デジタル通信
  • デジタル電話
  • メール
  • インターネット通信ができるようになった
3G 2000年代 384Kbps
  • パケット通信の高速化が図られた
  • 障害物に強い通信
  • 国をまたぐローミングが可能
  • スマホが流行りだす
LTE(3.9G) 2010年代 326Mbps
  • 700MHz~900MHz帯の周波数帯をプラチナバンドと称した
  • 当初LTEは3.9Gと称したが現代では4Gと同じ扱いとされている
4G 2010年代 1Gbps
  • 障害物に弱い特徴
  • ガラケーからスマホへの急速な普及
  • 光回線と遜色ないほどの高速通信
5G 2020年代 20Gbps
  • 高速大容量
  • 多数同時接続
  • 超低遅延
  • あらゆるモノ・人などが繋がるIoT時代の新たなコミュニケーションツール

まとめ

LTE回線とは、第3世代携帯の通信規格の次を担う規格で、現代においては4Gと同等に扱われています。屋内、屋外問わず電波が繋がりやすい特長があり、広い範囲において電波をキャッチできます。

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