プレスリリース 2006年
キリンビール全社のパソコンに
ファイル暗号化ソフトウェアを納入
~グループ各社への本格展開を開始~
2006年5月31日
概要
NECネクサソリューションズ株式会社(東京都港区、代表取締役執行役員社長:松本秀雄)及びNECが共同で麒麟麦酒株式会社(東京都中央区、代表取締役社長:加藤 壹康、以下キリンビール)にファイル暗号化ソフトウェアを納入し、キリンビールならびに同社と共通のネットワーク・PC環境を利用しているグループ会社への展開が完了して、本格的な稼動を開始いたしました。さらに、今月からはキリンビバレッジ株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:荒井 克一、以下キリンビバレッジ)への導入が行われています。
納入したソフトウェアは、NECの情報漏えい対策ツール「InfoCage(インフォケイジ)/ファイル暗号」であり、キリンビールでは全社のパソコン約1万台を対象に本年1月から、キリンビバレッジでは本年5月から約3000台のパソコンにそれぞれ導入されました。
本ソフトウェアは、パソコンからUSBメモリなどの外部記憶装置へファイル保存する際、利用者が意識することなく自動的にそのファイルの暗号化処理を行うものであり、暗号化されたファイルの閲覧には事前に指定された解読用の鍵ファイルが必要となることから、万が一データが第三者に漏えいした際の情報流出を防ぐことが可能となります。
キリンビールでは、2004年1月に個人情報保護規定を施行し、同年10月にはISMSに準拠した情報セキュリティ規定を制定するなど、全社的な情報セキュリティ対策に取り組んでおります。このたびの暗号化ソフトウェアの導入はその一環として、これらの社内ルールを技術的な側面から実現するために行われたものです。これにより営業担当者がUSBメモリなどを用いて社外へ持ち出す電子ファイルの暗号化が可能となるなど、全社員を対象にセキュリティ・ポリシーの運用を徹底した安全な情報管理体制を実現いたしました。
また、本ソフトウェアの導入にあたっては、キリンビール向けにNECが新たに開発した「ワンクリックインストーラ」を活用することで、導入対象である1万台を超えるパソコンに対して、約1ヶ月という短期間かつ低コストでのスムーズな展開を実現いたしました。NECでは今回の受注に関して、「InfoCage/ファイル暗号」が有する操作性や大規模展開時における高度な運用性、さらにはコストパフォーマンスなどが総合的に評価されたものと考えております。
NECではこのたびのキリンビールでの大規模導入の実績をもとに、大手製造業を中心にセキュリティ製品の提案活動をさらに推進し、「InfoCage/ファイル暗号」をはじめ、InfoCageシリーズについて今年度150万ライセンスを目標に販売してまいります。
「InfoCage/ファイル暗号」の特長については別紙をご参照下さい。
別紙
「InfoCage/ファイル暗号」の特長
- Winnyや電子メールの誤送信等により誤って機密ファイルを送付してしまった場合でも、相手に復号鍵がなければファイルを参照することはできません。
- 復号鍵を研究所用や営業部門用など複数用意することで、同じ社内の異なる部門・グループ間で別々に機密情報を管理することが可能となります。
- 顧客やサプライヤーなどの取引先に対して専用の鍵を渡すことで、見積情報や設計情報などの機密情報を取引先と安全にやりとりすことが可能となります。また鍵管理機能により、鍵の有効期限設定や再配布の制限を行うことができます。
InfoCage/ファイル暗号ではファイル単位の暗号化により、機密情報の安全なやりとりを積極的に推進することで、企業内外のコラボレーションの推進に貢献します。
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NECネクサソリューションズ株式会社 装置業事業部 第三営業部
Tel: 03-5730-5153
NEC プロセス・CPGソリューション事業部 第三営業部
Tel: 03-3798-6265