Microsoft Teamsでの会議を自動翻訳する方法を解説

Microsoft Teamsでの会議を自動翻訳する方法を解説

Microsoft Teams(チームス)は便利なWeb会議サービスであり、多くの企業が導入しています。Teamsを使って海外とのWeb会議を行っている企業担当者のなかには、「Teams上の会議内容を自動翻訳する方法を知りたい」という方も多いのではないでしょうか。

本記事では、Teamsの会議を自動翻訳する方法や自動翻訳方法を選ぶ際のポイントなどについて解説します。

目次

Microsoft Teams上で自動翻訳はできる?

そもそも、Microsoft Teams上で自動翻訳はできるのでしょうか。結論から言うと、Microsoft Teams上で自動翻訳は可能です。ただし、1言語のみしか選択できません。そのため、日本語などひとつの言語のスピーカーのみが話すシーンでは活用できますが、複数の言語を交えてディスカッションを行う場合などは自動翻訳が難しくなります。

2言語間以上の自動翻訳を行いたい場合は、他のツールなどを使用して翻訳することが必要です。

Teamsの会議を自動翻訳する方法

Microsoft Teamsでの会議を2言語間以上で自動翻訳する方法としては、主に以下の2つが挙げられます。

メリット デメリット
通訳者に参加してもらい翻訳する
  • 発言の背景やニュアンスまで考慮した翻訳ができる
  • 音声翻訳ツールよりもコストや時間がかかる
音声翻訳ツールを利用する
  • 低コストかつスピーディーな翻訳ができる
  • 細かい文化的背景や文脈まで正確に捉えることは難しい

両者の大きな特徴としては、通訳者は細かいニュアンスまで考慮した翻訳ができる点、音声翻訳ツールは低コストかつスピーディーに翻訳できる点であるといえるでしょう。

通訳者に参加してもらい翻訳する

まず、通訳者に参加してもらい翻訳する方法があります。会議の雰囲気や出席者の表情・ニュアンスなどを捉えながら、その場の状況に合わせた正確な翻訳を行いたい場合は、通訳者に参加してもらい翻訳する方法がおすすめです。

通訳者に参加してもらい翻訳するメリット

通訳者に参加してもらい翻訳するメリットは、発言者の発言内容だけでなく、会議の流れや雰囲気もくみ取って適切な翻訳を行える点です。グローバルな会議では、各国の文化的な背景によるニュアンスや伝え方の違いも考慮する必要があるでしょう。そのような場合でも通訳者に同席してもらうことで、正確な翻訳を行うことができ、円滑なコミュニケーションを実現できます。

通訳者に参加してもらい翻訳するデメリット

一方で、通訳者に参加してもらい翻訳する場合は、通訳者の人件費などのコストがかかります。会議でディスカッションされるビジネステーマや各国の文化的背景の違いなども十分に理解し、正確な翻訳をするためには、高いスキルを持つ専門の通訳者に依頼することが必要です。その場合、依頼費用も高額になる可能性があるでしょう。

また、人による通訳は機械翻訳よりも時間がかかり、想定よりも会議時間が長くなる場合があります。

音声翻訳ツールを利用する

2つ目の方法は、音声翻訳ツールの利用です。翻訳にかかるコストをなるべく抑えつつ、スピーディーな翻訳を行いたい場合は、音声翻訳ツールの利用がおすすめできます。

音声翻訳ツールを利用するメリット

音声翻訳ツールを利用する大きなメリットは、通訳者に依頼する場合よりも低コストかつスピーディーに翻訳を行える点です。限られた予算のなかで、スピード重視で海外拠点とのコミュニケーションを取りたい場合は、音声翻訳ツールの利用が効果的となります。また、社内や委託先に通訳のできる人材がいない場合でも、音声翻訳ツールであれば誰でも簡単に活用することが可能です。

音声翻訳ツールを利用するデメリット

音声翻訳ツールはコスト面やスピード面で利点がある反面、発言の細かいニュアンスや文化的背景の違いなどを汲み取った翻訳は難しい点がデメリットです。詳細なニュアンスや出席者の文化的背景まで正確に捉えて翻訳することが優先事項である場合は、専門の通訳者に依頼したほうが適切であるといえるでしょう。

会議の自動翻訳方法を選ぶときのポイント

前章では、Microsoft Teams上の会議を2言語間以上で自動翻訳するための2つの方法を解説しました。会議の自動翻訳方法を選ぶ際のポイントには、主に「品質」・「価格」・「スピード」・「手軽さ」が挙げられます。品質面を最優先事項とし、会議中の微妙なニュアンスや各海外拠点の文化的背景まで正確に捉えることが必須である場合は、専門の通訳者に依頼する方法が適切です。

しかし、変化の激しいビジネス環境においては、細部の正確性よりも価格やスピード、手軽さが重要な判断ポイントとなるケースが多いといえるでしょう。その場合は、音声翻訳ツールを利用して翻訳を行う方法がおすすめです。通訳者に依頼する場合よりも価格を抑えつつ、スピーディーかつ手軽な翻訳を実現できます。

Teamsの会議を自動翻訳するならClovernet 多言語対訳支援サービスがおすすめ

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画像引用元:Clovernet 多言語対訳支援サービス

Teamsの会議を音声翻訳する場合は、NECネクサソリューションズが提供する「Clovernet 多言語対訳支援サービス」がおすすめです。複数言語を使用するWeb会議においてもリアルタイムで各言語を翻訳し、テキスト表示を行えます。

音声翻訳ツールにはさまざまな種類がありますが、「Clovernet 多言語対訳支援サービス」であればWeb会議中に相手と対面しながら翻訳の表示ができるため、円滑なコミュニケーションが可能です。ID・パスワードなどによるログインも不要であるため、誰でも手軽に利用開始できます。

加えて、合計利用時間に応じた従量制となっており、月額25,000円から利用できる低価格な料金体系も大きな魅力となっています。

まとめ

Microsoft Teams上での自動翻訳は1言語のみしか選択できないため、双方向の自動翻訳を行いたい場合は別の手段を取ることが必要です。双方向の自動翻訳を行うためには、主に「通訳者に参加してもらう」方法と「音声翻訳ツールを利用する」方法の2つがあります。

発言の背景やニュアンスまで考慮して翻訳することを重視する場合は、通訳者に依頼する方法が適切であるといえます。一方、価格を抑えてスピーディーかつ手軽に翻訳を行いたい場合は、音声翻訳ツールの利用が効果的となるでしょう。

ライター名:maniho

経歴:SIerおよびメーカーの情報システム部門でシステム開発や運用の実務経験を積み、現在はIT分野のWebライターとして独立。IT・DX・Webマーケティングなどのテーマを中心に多数の記事やコラムを執筆。保有資格:ITストラテジスト、プロジェクトマネージャ、応用情報技術者など。

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