「PC上のその作業、ソフトウェアロボットに任せてみませんか?」
RPAの戦略的活用で医療現場の働き方が変わる!(第3回)
2022年6月

執筆者:NEC AIプラットフォーム事業部

前回のRPAの戦略的活用で医療現場の働き方が変わる!(第2回)では、3つの利用シーンを紹介した。最後となる本コラムでは、さらに3つの利用シーンをご紹介する。

動画:医療機関における働き方改革とRPAへのタスクシフティング

症例登録

1つ目の利用シーンは、NCDへの症例登録作業の一部をRPAで自動化する例である。NCDへの登録は、様々な入力項目があり、すべてをRPA化するのは難しいが、基本情報をチェックし、登録がなければ基本情報のみを登録する、という活用の方法でも大きな業務効率化につながる。

また、単純に作業をRPAに任せられるという利点もあるが、基本情報のチェックをRPAに行わせることで、各医療機関内で同じ症例が重複登録されない、という副次的な効果もある。重複登録は結局のところ、同じ作業を複数の担当者が行っているということであり、これは業務効率化という観点からも避けるべきである。

レセプト発行作業

2つ目の利用シーンは、レセプト発行作業である。月次のレセプト発行業務は、扱うデータは異なれど、やっていることは同じ定型作業だ。このレセプト作業をRPAに代行させることで、レセプト発行作業を支援することができる。

具体的には、レセプト発行画面から、対象の月・対象科を選択し、抽出された患者一覧をもとに所定のフォーマットで印刷を行う、というものだ。これらすべての作業がRPAで自動化が可能だ。

対象月というのは、ロボットを実行している月のことであるが、RoboSolでは今現在が何月何日か、もっと言えば何時何分何秒かといった情報を簡単に取得できる機能が標準搭載されている。ロボット実行日を基準として、1日後、1週間後、1カ月後の情報を取得したり、あるいは1日前、1週間前、といった情報も簡単に抽出できる。営業日判断も簡単だ。

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事務作業(人事課)事例

ここまでは医療に関わる利用シーンをご紹介してきた。最後は、人事課での作業を紹介したい。医療現場に特化した利用シーンではないが、人事課では職員の打刻データの集計業務や、労務報告書の作成といったような業務があるだろう。このように決まりきった定型的な作業は、RPAが大いに活躍できる場である。

打刻データの集計業務を例に挙げると、人事システムから全職員の打刻データを検索、抽出し、それらを所定のExcelにまとめる作業、といったものは定型的な作業であり、RPAに任せるのが賢い選択だ。ついでに、データが集計できたら、そのデータを使って労務報告書の作成まで任せることで、さらに業務時間を短縮することができる。

RoboSolはクライアント型のRPAツールであるが、そのクライアント型RPAの特徴は、自由にロボットの実行時間、タイミングを職員の方が選べる点だろう。例えばこの打刻データ集計業務であれば、今までしっかり予定を確保して、数時間かけて作業していたものが、昼休憩中や、ちょっとした打ち合わせの間に、ロボットを稼働させることができる。つまり、デスクに戻ってきたときには既に任せた仕事が終わっている、という状態だ。これで自分の費やす時間はロボット実行処理の1分程度で、あとは別の作業をしている間に目的の仕事が完了しているという状態になる。このロボットとの二人三脚という新しい働き方は、労働生産性を大きく向上するだろう。

3カ月にわたって掲載してきた「RPAの戦略的活用で医療現場の働き方が変わる!」は、今月のコラムをもって終了となる。実際の導入事例をはじめ、6つの医療現場での利用シーンをご紹介してきた。RPAといえば、業務時間の削減が効果として代表的ではあるが、それ以外の効果もある点を、本コラムを通じてご理解いただけたら幸いである。

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