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「病は気から」は本当だった?
――ストレスと免疫

「病は気から」ということわざがあります。古くから、気の持ちようが体の具合を左右するといわれており、その考え方は生活にも浸透していますね。

では、ストレスを受けるとどうして体調を崩すのでしょう。そのメカニズムについては科学的な実証実験がいくつも行われています。2014年に報告されている大阪大学の研究グループの実験では、ストレスや気分など精神的な作用が免疫に影響するという事が証明されており、さらに2017年に北海道大学から発表された研究では、ストレスが胃腸などの消化器系疾患を起こしたり、突然死を引き起こしたりするメカニズムが解明されています。

免疫とは、細菌やウイルスなどの外敵から体を守るための機能。もともと体に備わっている免疫の1つに「ナチュラルキラー細胞」というものがあり、体内に細菌やウイルスなどの外敵が侵入した際、攻撃し排除してくれます。ナチュラルキラー細胞が機能していれば、免疫力が高い状態でいられます。

そこへ精神的ストレスが加わったとき、脳内に小さな炎症が起きます。炎症が小さいうちはいいのですが、ナチュラルキラー細胞でも対処しきれないほどの炎症になってしまうと免疫機能が低下して、病気にかかりやすい状態になってしまうのです。

つまり、「病は気から」は単なることわざや言い伝えではなく、科学的にも正しいのです。そして逆にいえば、気分が落ち込まないようにポジティブでいられれば病気になりにくい、ということも本当だということ。これを利用しない手はないですね。

特に健康維持に大切だと注目されているのが、笑いです。笑いが健康にもたらす影響の研究も行われており、実際に、アレルギー症状や血糖値の改善、ナチュラルキラー細胞の活性化など、良い効果がたくさん確認されています。よく笑って過ごせば、ストレスを過剰に重く受け止めることが減り、免疫も向上するというわけです。

ストレスを感じないで毎日を過ごすということは難しいですが、あまりくよくよせず、笑いを取り入れて過ごすよう心がけることが大切です。「病は気から」は、気持ちを明るく保てば病気になりにくいということを教えてくれているのです。