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意外にも、昔コーラは“薬”だった?!

コーラといえば、アメリカから来た飲み物だということはよく知られています。アメリカでコカ・コーラが発明されたのは1886年ごろ。実は当初、薬として販売されていたのです。

薬剤師であったジョン・ペンバートン氏は、1880年ごろ、「奇跡の植物」として注目を集めていた「コカ」を使い、ワインにコカの成分を溶かし込んだ飲み物を開発しました。「コカ」とはつまり「コカイン」のことで、コカの葉から抽出したコカインの成分が微量含まれていました。アルコールとコカインが組み合わさることで、うつ状態を改善し、活力を与える薬として人気商品となりました。

しかし、当時欧米で巻き起こっていた禁酒運動が盛り上がりを見せ、ペンバートン氏が作ったアルコール飲料も非難対象となってしまいました。当時コカインは麻薬とは考えられておらず、コカインより酒の方が問題視されていたわけです。ペンバートン氏は禁酒中でも飲めるコカを使った飲み物を模索し続け、1886年にコカ・コーラを完成させました。このとき、コーラ原液を水と間違えて炭酸水で割るというラッキーな偶然が重なったともいわれています。

コカインが入ったコカ・コーラは発売直後から大ヒット商品に。戦争で傷ついた兵士や学者、医師、弁護士など上流階級からも支持され、まさに国民的飲料になりました。その後、誰にでも手に入る飲料にコカインが入っていることへの国民の不安感が徐々に高まったため、1903年コカ・コーラからコカインが除去されました。この当時、法律上コカインは合法で、アメリカでコカインが正式に禁止となったのは1922年のことでした。もちろん現在のコーラには、コカインは含まれていません。

また、コカ・コーラとともに日本で知られるペプシコーラも薬として販売されていました。発明したのはキャレブ・ブラッドハム氏で、この方も薬剤師でした。主にコーラナッツ、バニラビーンズ等を原材料にした消化不良の治療薬として考案され、当初は“Brad’s Drink”(ブラッドの飲み物)と呼ばれたそうです。のちに、消化酵素のペプシンを含んでいることに由来して「ペプシコーラ」という商品名になりました。

コーラにこんな歴史があったことは意外ですね。ちなみに現在のコーラのレシピ詳細はどちらも非公開となっていますが、原材料は糖類、炭酸のほか、酸味料、カフェイン、カラメル色素とされており、薬としての要素は一切なくなりました。薬でなくなっても、爽やかな甘さで気分をリフレッシュさせてくれるコーラは、人が集まる楽しいシーンには不可欠な炭酸飲料として、今も世界中で愛されています。