ちょっとひといき 朝礼deポン!ためになる話題

朝礼deポン!ためになる話題

実はこんなに?!日本発祥のスポーツ

スポーツというとどんなものが思い浮かびますか。野球、サッカー、テニス、バスケットボール…どれも海外発祥のものが多いようですが、実は日本で生まれたスポーツも少なくありません。相撲や柔道、弓道といった伝統的な武術以外の「え、これも?」と驚くような日本発祥のスポーツと起源を紹介します。

まず正月の風物詩である「駅伝」が挙げられます。そのルーツは飛脚だといわれています。江戸時代、参勤交代の頃に国内の街道が整備され、その街道を数人でバトンタッチをしながら走り抜けたのが飛脚です。情報や荷物をいち早く届ける役割を果たしたのですが、これが駅伝の原点となり、1917年に初めて行われたのが「東海道駅伝徒歩競走」というもの。京都の三条大橋から東京の上野不忍池までを23区間に分け、約508㎞を昼夜問わず走ったそうです。

ちなみに「駅伝」という名前は、街道の宿駅ごとに伝馬(てんま)と呼ばれる馬を用意し、区間ごとに人と馬を替えて街道で公用の文書等を運搬した「宿駅伝馬制度」を参考に名付けられたそうです。海外にはあまり定着していませんが、国内では今も駅伝のテレビ中継は高視聴率を記録するほどの人気がありますね。

次に挙げられるのは「競輪」です。戦後直後に各地で盛んにおこなわれた自転車ロードレースが起源で、当時そのレースを賭けの対象にし、収益を戦後復興の資金にすることが目的だったそうです。1948年に、福岡県小倉市の野球場を使って初めてのレースが行われ、人気に火が付きました。女子競輪もスタートし、「女性の新職業」としても話題になりました。2000年ごろからは国際競技としても認知されるようになり、「ケイリン」として知られています。

また、「ゲートボール」も日本発祥のスポーツの1つです。戦後の物資不足の中でも簡単に入手できるスティックとボールを使った、手軽な子供向けのスポーツとして定着しました。その後、体力的な負担が少ないことから年齢を問わずプレイできる競技として広がりを見せ、今では世界大会も行われるほど。個人的な技術とチームの戦略がカギを握るゲートボールは、世界でも人気スポーツの1つとなっています。

そのほかでは、「ソフトテニス」や「男子新体操」も日本発祥のスポーツだといわれています。意外にもたくさんあることがわかりますが、それぞれ手軽に入手できる道具を使ったり、暮らしの中で生まれたものを基にしていたりと、日本の発展とともにあったことがわかります。昔も今も、体を動かすスポーツの喜びは変わらないもの。運動不足解消のためにも、ぜひいろいろなスポーツに親しんでいたいものです。