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総務人事向け
在宅勤務の生産性を上げる ~生産性向上の4つの視点~(第1回)

M:マインド(意識)

2020年7月

在宅勤務は必要か

働き方改革の1つとして推奨されているテレワーク(リモートワーク)。本拠地オフィスから離れた場所で、ICT(情報通信技術)を使って仕事をすることを指します。

テレワークには自宅で働く「在宅勤務」、移動中や出先で働く「モバイル勤務」、本拠地以外の施設で働く「サテライトオフィス勤務」があります。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による出勤制限で否応なしに必要となったのが「在宅勤務」です。在宅勤務を早くから取り入れていた企業もあれば、今回急遽導入した企業もあるでしょう。在宅勤務を行ってみると、メリット・デメリットが様々あるということが分かります。

デメリットが解決できれば、従業員と企業、双方にとって非常に多くのメリットが挙げられます。職種によって形態は異なりますが、今後も在宅勤務は必要となってくるでしょう。

在宅勤務で生産性を上げるためには

実際に在宅勤務を行っている方は、さまざまな課題解決(工夫)をしているようです。「在宅勤務で生産性を上げる視点」として、4つの視点に分けて紹介します。

本コラムでは、この4つの視点において、留意する点や工夫等を3回シリーズで紹介します。

コラムの内容は、すでに行っていることも出てくると思いますが、生産性向上のヒントとなればと思います。

どんなマインド(意識)が必要?

在宅勤務を初めて行う際、この大きな変化に対応するために、最も重要なのは“M:マインド(意識)”です。

どんな点を意識すれば良いのか・・・組織側(経営層・管理者)と個人に分けて記載します。

組織側(経営層・管理者)が留意する点

在宅勤務を一時的なものと思わない

一時的なものと思ってしまうと、課題が見つかっても、「しょうがない」と解決する意欲が減少したり、「とりあえずそのまま」と解決を保留したりしてしまいがちです。経営層は、“今後も在宅勤務を行っていく”といった本気度・姿勢を見せることが重要です。

今は試行錯誤期間

初めて自転車に乗ったときを思い出してみましょう。初めは、ヨロヨロと動いたり、すぐ足をついたりと、うまく乗れなかったと思います。繰り返すことで、少しずつ乗れる距離が伸び、安定した動きとなり・・・やがて、スムーズに乗れることで徒歩よりも楽になる・・・

今は新しい働き方(働き方改革)の試行錯誤期間と捉えてはいかがでしょうか。

最初は生産性低下もやむを得ない

自転車の経験と同様、少しずつできるようになっていきます。今までと同様の生産性(成果)を最初から求めると、ストレスになってしまいます。経営層・管理者は、「最初は生産性低下もやむを得ない」と思うことが重要です。成果目標のハードルを下げることも必要かと思います。

マネジメントは監視ではなく、生産性向上の支援

管理者の中には、そばにメンバーがいないので、「きちんとやってるか(サボっていないか)」と思ってしまう人もいます。マネジメントは“監視”ではありません。時間あたりの成果(=生産性)をあげるためのマネジメントが重要です。よって、様子を見るのではなく、メンバーの業務内容(=タスク)と進捗を支援することが重要です。

指示(依頼)の仕方と報連相を見直す良い機会

在宅勤務を行うと、指示がうまく伝わっていなかったり、報告や相談が減ったりということが起こりがちです。コミュニケーション不足から、「在宅勤務はうちに合わない」といったことに繋がるかもしれません。在宅勤務を通して、「今までのやり方を見直す良い機会なんだ」と思うことも必要です。

在宅勤務のメリット・工夫を共有する

メンバーによっては、在宅勤務がなかなかうまくできず、ストレスを感じる人もいます。新しい働き方の試行錯誤は、1人で考えるより、お互い知恵を出し合うことが重要です。経営層・管理者は、在宅勤務のメリット・工夫を積極的に共有する機会を持つことが必要です。

社内で「在宅勤務の工夫アンケート」を行い、結果を共有するのも良いでしょう。

個人の例

自分の自己管理能力、タイムマネジメント能力を高める良い機会

在宅勤務を行うと、「何から手を付ければよいか悩む」、「家だと、他のことに意識がいってしまう」・・・など、自己管理能力が問われます。うまくできない自分を責めてもストレスが増えるばかりです。現状の自分を受けいれ、「自分の自己管理能力、タイムマネジメント能力を高める良い機会なんだ」と思うことが必要です。

学生時代はどうしていたかを思い出す

「そういえばテスト勉強の時、○○してたな・・・」、学生時代はどうしていたかを思い出すとヒントが見つかる人もいるようです。

どのような場所で、どのように行っていたか、やる気を維持するために行っていたことは何か、思い出してみるのも良いかもしれません。

“ストレス”に意識して対応する

思ったように進まず焦ったり、イライラしたりするとき、オフィスだと気軽に相談や愚痴を言ったり、“ちょっとした気分転換”ができたかもしれません。しかし、在宅はそれがなかなかできにくい環境です。ストレスが溜まらないように、T:時間の使い方、P:環境作り、O:場面対応、を考えることが大切です。

以上が、マインド(意識)の内容になります。まとめますと、

といったことが重要ではないでしょうか。

「新たな会社で働く気持ちで取り組む」くらいのマインド(意識)も必要なのかもしれません。

次回は、“T:時間の使い方”について、組織や管理者が留意する点や各個人が行っている工夫を紹介します。

在宅勤務 私の場合

我が家は夫婦共働きで、保育園に通う男児がいます。5月現在、緊急事態宣言で保育園は休園となり、子どもと一緒に過ごしながら在宅勤務をしています。

私が今、マインド(意識)で大事にしていることは・・・

  • 緊急事態宣言期間中は特別なので、1日あたりの成果目安は通常の7割程度
  • 在宅勤務でうまくいかないことは“改革の種”
  • 在宅勤務時こそ、相談を増やす(余計な気遣いはストレスのもと)

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