ページの先頭です。
サイト内の現在位置を表示しています。
  1. ホーム
  2. ビズサプリ 総務人事ポータル
  3. リモート下で人事部が先導すべき社内コミュニケーション事例
ここから本文です。

特集 1分で読める!総務人事の最新トレンド解説

リモート下で人事部が先導すべき社内コミュニケーション事例
~良好な人間関係構築・適正評価で離職防止につなげる~

2022年1月

リモート下では人事部には様々なことが求められているが、その中でも重要なのが、社内コミュニケーションの活性化だ。社内コミュニケーションを活性化し、良好な人間関係の構築と適正評価を実現するにはどうすればいいのか。事例とともに説明する。

リモート下で求められる人事部の役割

多くの企業でリモートワークが実施されている。そんな中、以前と比べて人事部は多種多様な仕事が増え、その対応に追われている。労働条件や職場環境の見直し、エンゲージメント向上、キャリアデザインの相談などとまさに多様だが、その中でも重要な役割を果たすべきなのが社内コミュニケーションの活性化だ。リモートが一般化する以前、社員は会社で顔を合わせる機会が多く、コミュニケーションも自然と取れていた。しかしリモートが中心となってそれが難しくなっている今は、人事部が率先してコミュニケーションの機会を作る必要がある。

社員が離職する大きな理由は人間関係や評価・待遇への不満

まずは社員が会社を辞めてしまう原因について考えてみる。2021年4月の日本労働調査組合による「仕事の退職動機に関するアンケート」の調査結果を見ると、会社を辞めたい理由の1位は「職場の人間関係」「評価・待遇に不満」が38.6%で並んでいる。また「コロナ対策・環境不安」も20.1%と5人に1人を上回っている。

辞めたい理由の第1位は同率で「職場の人間関係」「評価・待遇に不満」が38.6%

出典:日本労働調査組合「仕事の退職動機に関するアンケート」

仕事を辞めたくなった理由として、職場での人間関係に起因するものとしては、「上司が仕事を効率化しろと指示は出すものの実際に業務面で助けてくれることはない」「コミュニケーション不足で生じたトラブルへの対処に想定外の長時間や休日出勤を要した」「自分の仕事は終わったのに他の人の業務のヘルプを時間外にやらされる」といった話をよく聞く。

また、人事評価に起因するものとしては適正な評価がしっかり行われているのか、といった不安があるという話もよく聞く。いずれも今回のパンデミックの前から存在していた課題だが、リモートが進んだことによるコミュニケーション不足により、さらに深刻な問題として浮き彫りになったことが想定できる。日本労働組合総連合会「テレワークに関する調査2020」でも、テレワークのデメリットとして、「コミュニケーション不足」が4位で、その次に「適正な評価への不安」が5番目の結果となっている。

テレワークのデメリットだと感じていること(複数回答)

出典:日本労働組合総連合会「テレワークに関する調査2020」

チャットツールで定期的かつ頻繁にコミュニケーション

では、リモート下でコミュニケーションを活性化させるには、実際にどういった取り組みを行えばいいのだろうか。1つは、社内での情報共有を活性化し、円滑なコミュニケーションを生むため、ビデオ会議、ビジネスチャットといったICTツールの導入が効果的だ。あるアウトソーシングサービス企業は、数百人の従業員全員がリモートワークで、国内だけでなく世界中から業務を行っている。この従業員たちのリモートワークにおけるモチベーションを高め、維持するため、チャットツールを用いて定期的な対話の機会を設け、コミュニケーションを強化。加えて日々のコミュニケーションも大切にし、チームメンバーと毎日数分話す機会を積極的に作っているという。

周囲・会社・自己の評価システムでエンゲージメント向上

また、人事評価の仕組みを改善し、適切な評価制度の確立やインセンティブの提供、キャリア支援等を実施することで、モチベーションやエンゲージメントの向上につなげた事例もある。ある物流企業では、周囲の評価、企業からの評価、自己評価の3つをポイント化し、1年間蓄積したポイント数によって名誉あるバッジを入手できる取り組みを行っている。ポイントが高いほど社内において名誉となるので、自らエンゲージメントを高める努力を行うようになるとともに、従業員同士も高め合うことで信頼関係が強くなるという効果も出ている。

リモート下では、出社する回数が減ってコミュニケーションが希薄になり、その結果、離職する人も出てくるのでは、と不安に思う人事部の方も多いだろう。これらの事例などを参考に社内コミュニケーションを活性化させ、良好な人間関係を構築・適正評価を実現し、エンゲージメント向上、離職防止につなげてみてはいかがだろうか。

いまほしい栄養(情報)をピンポイントで補給できる“ビジネスのサプリメント”
「ビズサプリ」のご紹介

ページ共通メニューここまで。

ページの先頭へ戻る