スマート総務人事術
今はやりの社内イベント。どのような効果があるの?
2018年6月
今はやりの社内イベント。どのような効果があるの?
課題
最近、社内イベントを行いコミュニケーションが活性化している企業が増えています。うちでも検討したいのですが、どのような効果が期待できるのでしょうか。
回答
社内イベントは社員同士のコミュニケーションを深めるのに効果があります。それに加え、社員のモチベーション向上、組織としての一体化、離職率低下、ひいては業績アップを実現するために、社内イベントは有効に活用できます。
今、なぜ社内イベントがはやっているのか
社内でのコミュニケーションもメールやチャットといったITツールを通じて行われるようになってきました。それ自体は便利なことなのですが、一方でITツールに頼りすぎ、顔を合わせてのコミュニケーションが減ったという企業は多くなっています。
日本企業は今、年功序列や終身雇用といった従来のスタイルが崩れつつあります。その結果、雇用形態や経歴が異なる社員が同じ部署で働くことも当たり前になり、多様な価値観を持った社員が多くなった点も大きな変化といえるでしょう。このように働く環境が変わってきた中で、社員同士が円滑にコミュニケーションをとり、親睦を深めることが簡単ではなくなってきている状況も見られます。
社内イベントは業績アップにつながる
この状況を変えるために、社内イベントが注目されています。社内イベントを開催することで、社員にとっては仲が深まるメリットがあるのはもちろんですが、経営側、あるいは総務人事の立場で見ても、社内コミュニケーション活性化とそれに伴う組織の一体化、社員のモチベーション向上、離職率の低下につながります。
では、社内イベントにはどのようなものがあるのでしょうか。
すぐに思いつくのが社員旅行や社内運動会、宴会ですが、そのほかにも表彰イベント、家族も巻き込んだファミリーイベント、マラソンなどスポーツ大会への出場、ボランティア参加など様々なものが考えられます。中でも社内運動会は社員の一体感や連帯感が得られやすいメリットがあり、楽しんで参加できるほか、家族も呼べば交流の場を増やすことができます。社員旅行も日頃と違った環境で新たなコミュニケーションが生まれやすいという特徴があります。
また、一風変わったイベントとして面白いのが無人島旅行。インターネットがつながらない環境で過ごすことで、否が応でもお互いにコミュニケーションを取る必要が出てきます。そこで謎解きなどのイベントを追加すれば、社員同士で知恵を出し合って物事を解決する、という経験も得ることができます。これらの中から自社の環境に合うものをチョイスし、社内イベントを実施してみてはいかがでしょうか。
何より社員が楽しめることが大前提
社内イベントを成功させるには、まず何より社員が楽しめるものにすることが大切です。その上で、参加を強制しないことも重要でしょう。
また、社員旅行ひとつとっても、国内か海外か、期間や現地での行動(自由行動か、ツアーのように回るかなど)をどうするかによって様々なスタイルが考えられます。さらには、企画・準備を社員自身が行うようにすれば、参加率の向上やモチベーションアップにもつなげられます。総務人事は企画段階から全社を巻き込むように心がけるといいでしょう。
このほか、総務人事の立場としては、予算を設定してその枠内にきっちり収めることも留意したい点です。ただし、予算内に収めることだけに着目してつまらないイベントにしないことは改めていうまでもありません。社員が楽しめることが大前提です。
社内イベントの開催は、実は成功させることが目的ではなく、社内イベントによって社内にコミュニケーションアップなどの良い効果をもたらすことが目的です。その目的を果たすために、総務人事が先頭に立って社内イベントを有効活用していきましょう。
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