クイズ「情シス部門が知っておきたいテーマ」
スマホを水中に落とした!水から引き上げたらまずやるべきなのは?
2020年8月
クエスチョン
スマホを水中に落とした!水から引き上げたらまずやるべきなのは?
- 画面が表示されるか確認する
- 振って水滴を飛ばす
- 本体の水分をふき取る
- ドライヤーで速乾させる
アンサー
3. 本体の水分をふき取る
解説
お風呂の中にまでスマホを持ち込む人がいるという昨今、常に携帯していたら、うっかり水の中に落としてしまったという人も少なくないのではないでしょうか。あせる気持ちはわかりますが、間違った乾かし方や手順では、復旧できたかもしれないものが、かえって状態を悪くしてしまうことにもつながりかねません。
水中からスマホを引き上げたら、まずはやわらかい布やキッチンペーパーなどで本体の水分をふき取りましょう。もし電源がONの状態のままなら、水から引き上げた後、すぐにOFFにすることも必要です。次に、本体からSIMカードやSDカード、電池パックなどを取り外し(機種によって異なります)、こちらも水分をふき取ります。さらに本体のヘッドフォン端子などの中の水分もふき取るようにします。
その後、本体を乾かします。具体的な手段としては、例えば密閉できるビニール袋に乾燥剤と一緒に入れておくなどがあります。本体内部の水分が完全に乾くよう、1日以上は置いておくようにしましょう。これで復旧しなければ、キャリアなどに修理を依頼します。
選択肢1の「画面が表示されるか確認する」は、内部に水分が入り込んだ状態で通電させると、パーツがショートして故障してしまう恐れがあります。同様に充電も故障の原因になることがあります。
2の「振って水滴を飛ばす」は問題なさそうにも思えますが、内部の水が入っていなかった部分にまで入り込む恐れがあり、かえって状態を悪化させてしまいます。4の「ドライヤーで速乾させる」は、思いのほかやってしまう人も多いようですが、ドライヤーの温風によりスマホ本体が熱くなりすぎて、故障につながる恐れがあります。冷風も、風によって水が内部に入り込む可能性があるので避けた方がよいでしょう。
iPhone 7以降などの耐水性能を備えた機種なら、余分な水を排出した後、Lightningコネクタの部分に扇風機などで風を当てて乾燥を早められる可能性があります。いずれにせよ、端末メーカーのWebサイトなどで確認してから実施してください。
最後に、万が一水の中に落としても被害を最小限に食い止めるよう、日ごろからデータをマメにバックアップしておくなどの備えも忘れないようにしましょう。