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クイズ「情シス部門が知っておきたいテーマ」

手をかざすだけで触っている感覚が得られる技術とは?

2021年12月

クエスチョン

スマホのホームボタンにも採用されていて、手をかざすだけで触っている感覚を作り出す技術とは?

  1. ハンズフリー
  2. ハプティクス
  3. エンパワードエッジ
  4. IoB

手をかざすだけで触っている感覚が得られる技術とは?

アンサー

2. ハプティクス

解説

「ハプティクス」とは、人間の五感の一つである触感を、振動や動きによって疑似的に再現する技術です。あたかも触っているような感触をユーザーにもたらします。例えばスマホのホームボタンは、機械的なボタンは実装されてないにもかかわらず、ユーザーは実際にボタンを押し込んでいるような感触が得られます。他にもハプティクスは産業やエンターテインメント、医療、教育をはじめ、さまざまな分野での展開が進んでいます。

ハプティクスは接触型と非接触型の2タイプに大別されます。接触型では、何かしらのデバイスを通じて触感をユーザーに与えます。ゲーム機のコントローラー、携帯電話など、古くから実用化されてきました。スマホのホームボタンもこのタイプに該当します。近年は一律の単純な振動のみならず、多彩な触感を実現しています。例えば、映画館の座席で、映画のシーンにあわせて振動や動きを与えるサービスです。従来のVRは映像や音が中心でしたが、ハプティクスで触感も加えることで、より現実に近い体験が得られます。

非接触タイプのハプティクスは、現在研究開発および実用化が進められています。その仕組みは、超音波を利用して人間の手に振動を与え、触感を再現するというものです。超音波を射出する方向や範囲、強さを細かく制御し、さらに手などの位置や動きを取得するセンサーなどと組み合わせ、何もない空中に3D形状の触感を作り出せます。例えば、自動車の運転席で、空調のツマミをまわすなどの触感を疑似的に行えるようにすることで、視線を進行方向からそらさずに、操作した感触を運転者に与え、さらなる安全運転向上を促進するなどの効果があります。特に近年のコロナ禍において、接触を避けたい時代のニーズに大変マッチしており、今後さらに注目が高まるでしょう。

また、ハプティクスは5Gの普及によって、活躍の範囲がますます広がります。遠く離れた拠点同士で、人間の触感がなければできないような繊細な作業を遠隔で行うには、高速・低遅延の5G通信がハプティクスに欠かせません。

なお、クイズの他の選択肢について、「ハンズフリー」は両手を塞ぐことなく操作可能とする技術です。「エッジパワードエッジ」は、データの処理をクラウド側ではなく、端末側で行う「エッジコンピューティング」が、高速チップや5G通信などによって強化されたものです。「IoB」は「Internet of Bodies」の略であり、人間の身体をインターネットに接続する技術です。

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