DTP・自動組版システム「SUPER DIGITORIAL/EW」　導入事例

顧客ニーズの高い数式組版の美しさにこだわり次期教科書・学習参考書用DTP・組版システムを選定、導入
組版作業の更なる自動化にも取り組み

業種:: 印刷業
従業員数:: 51〜100人

事例の詳細

導入前の背景や課題

数式組版とデジタル組版へのこだわり

寿印刷株式会社は主に教科書や学習参考書などの教育関連の印刷物を手掛けています。特に数学の教科書・参考書における数式組版の美しさにこだわって制作し、同社の主要顧客である出版社の編集者や大学・高校の教員といった執筆者からも高く評価されています。組版の電子化にも早期から取り組み、1979年に電算写植システムを、1993年にはDTPシステムを導入するなど、常に最新のデジタル組版技術を追求してきました。

選択のポイント

既存組版システムがサポート終了、即、後継システムの選定に入る
数式エディタの仕上がりの綺麗さとサポートの良さで導入を決定

従来使用してきた国内製DTPソフトウェアの新規開発停止とサポート終了発表を受け、後継組版システムの選定を開始しました。教科書は検定制度があり、見本作成や検定期間を含め、採択後から供給開始・使用期間と通算7年間にわたって組版システムを維持する必要があります。システムの変更は容易ではありませんが、直ちに次期システムの選定に着手しました。次期組版システムの選定では、汎用的な組版システムに数式組版プラグインを組み合わせる方法など検討しましたが、今まで培ってきたノウハウの活用、生産性、そして最も重要な数式組版の仕上がりの美しさといった点で、全てを満たすことが困難だと判断しました。
そこで、これらの課題を包括的に解決できるソリューションを再検討した結果、SUPER DIGITORIAL/EWが候補に挙がりました。要望に対し、既存機能でどこまで対応可能か調整を重ねた結果、サポート体制を含め、要求水準を満たせるとの感触を得たため、導入を決定しました。

導入後の成果

数式組版のサンプル版評価は上々
機能活用で生産性向上に期待

同社では本格稼働に向けてSUPER DIGITORIAL/EWの運用テストを進めており、段階的にサンプル版を作成し、お客様にご覧いただいています。数式組版の品質については好評で、現在はオペレーターの操作習熟を進めている段階です。組版作業の担当者は、「頻繁に使用する書式設定などは編集スクリプトで自動化することで、作業速度の向上が見込める。NECネクサソリューションズのサポートを受けながら、スクリプトを活用した効率化を推進していきたい」と期待を寄せています。また、「Wordへの書き出し機能は、教材への二次利用などで需要が高く、これが標準機能として搭載されている点も魅力の一つ」と充実した基本機能も評価しています。

お客様プロフィール

寿印刷株式会社

所在地	大阪市西淀川区歌島1丁目4番4号
代表取締役	井下　精二
資本金	4,950万円
設立	1946年（創業：1896年）
概要	2026年に創業130年を迎え、法人としても80周年を迎える印刷会社。戦後、教科書・学習参考書を中心とした印刷を手掛けるようになり、特に数式組版の美しさには定評がある。一方、1979年から電子組版システムを導入し、デジタル組版に積極的に取り組む企業でもある。
URL	https://www.kotobuki-print.co.jp/