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コンサルタントのコラム

10年先を見据えたその第一歩としてのIT中期計画を!第3回

2021年9月

4. 10年、15年後にどのような会社になっているか

4-1 10年前の生活はどんなだった? 仕事は変わったか?

20年前、初めて携帯電話を持った、インターネットで初めて買い物をした、という方、10年前初めてスマホを持った、SNSなんて怖くてできない、と思った方、多いのではないか?

今、ずっとスマホを見ている、つながっている、家じゃPCはいらなくなった、テレビを持っていない若者、なりたい職業YouTuber、10年たてばひと昔である。

ところであなたの仕事はどれだけ変わったか? 変わってないか?
あまり変わっていないという方も多いのではないか。でもあなたの仕事は社会とつながっているはずなのだが…

4-2 10年、15年後にどんな会社になっていて、業界はどうなっているか

さて10年後、20年後はどうなっているか?

現在の2030年の予想では、スマホに代わり、ウェアラブルIoTの世界になっており、ほとんどの健康情報はリアルタイムに把握されている。クルマ同士は互いにぶつからないように走り、バスやトラックは電動で自動運転となり、行政は一本化され、どこでも手続きが行える。店舗は無人店舗が多くなり、法律を扱う検事や弁護士はAIを助手につけて裁判に臨み、外国人との会話はリアルタイムで自動翻訳される…

本当かどうかはわからないが、その時あなたは何をしているだろうか?
あなたの会社や業界はどれだけ繁栄しているだろうか?
災害やパンデミックに負けないで生き永らえているだろうか?
日本は世界に誇れる国になっているだろうか?

4-3 全てを一度に整備はできない、でもITは進化を続ける

言わずもがな、企業のシステムはすぐには変えられない。
でも将来を見据えて、一歩ずつでも変化を加えて将来に備えなければならない。

ITはまだまだ進化する、紆余曲折をしながらではある。そしてそのITは必ず企業に成長をもたらすと信じる。

5. 計画的なITインフラ整備の必要性

5-1 まずはITインフラの中期計画を

会社の中期計画は作っていても、ITの中期計画を作っていない会社は多い。ITの中期計画を作っていない企業があれば、ぜひITの中期計画を作ってほしい。

本来は業務システムまで考えると経営の意見を聞き、現場を巻き込む必要がある。またDX化を目指すならば、どこを競争領域にして、どのような方策を打っていくのか、現場と一緒になって議論してほしい。

現場を巻き込んでの活動がすぐには無理ならば、まずはITインフラをどうしていくかを検討することから始めても良いだろう。ITインフラならばIT部門単独でもできるので、まずは開始してみることが重要である。

5-2 10年先を見据えた第一歩

中期計画の場合、向こう3カ年の計画を立てるのが普通である。しかしこの3カ年の計画は、10年後をイメージして立ててほしい。

10年後にどのような社会になっていて、業界はどのように変わっていて、自社はどのように発展しているか、その姿をイメージしてほしい。

10年後になりたい姿の、まずは第一歩が、最初の中期計画である。

そのつもりで、中期計画で取り組むテーマを決めよう。必要であれば経営者インタビューも実施して、IT部門としての考えをまとめていこう。

5-3 問題や課題を洗い出し、まずは現状の見える化から

ITの中期計画を作るにあたって、まずは現状のIT状況はどうなっているか、「見える化」することが重要である。「見える化」すると、おのずと漠然としていた問題が明確になり、解決すべき課題が見える。

今まで目を背けてきたこと、見て見ぬふりをしてきたものも一旦は机上に出してみよう。

5-4 対策の優先順位付けと投資計画を見据えたロードマップ

対策を考えるにあたって、戦略的課題、効率的課題、基盤的課題などに分類し、分析を進める。ITを実現するのはITにあらず、なのでIT以外でもやるべきことを見出してみる。例えばルール整備や定常的な運用の検討、教育実施や定着活動も併せて考える。

またロードマップ検討の際は、パワーは足りるのか、外部との連携はどうなっているか、資金は大丈夫か、削減できるところはないか、有限なものをどう調達するか、IT部門の体制はこのままでよいのか、などといった課題も併せて検討する。

5-5 中期計画の3年は長いか、短いか?

やってみると3年計画は思ったより短い、と思うかもしれない。また今までのやり方だと無理があったり、それをどう変えていったりということを、3カ年で実現していくのは難しいかもしれない。

しかしそれは10年後20年後のあるべき姿への第一歩、それを踏み出せるかどうかで組織の将来が決まるのである。

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