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特集 情シス事情を知る

通常使うPCやタブレットで気軽に使える「Clovernet 多言語対訳支援サービス」

2022年2月

利用時にID/パスワードが不要の対訳支援サービス

新型コロナウイルスの影響で、インバウンド需要は大きく落ち込んだ。しかし、いずれは旅行者数も回復へと向かうだろう。現在をそのための準備期間と考えている企業は少なくない。また、インバウンドに限らず、外国人向けのマーケットは一定の規模がある。国内外の拠点で働く外国人従業員が増えている企業も多いはずだ。

こうした中で、翻訳サービスへのニーズが拡大している。店舗などのサービス拠点に、翻訳専用端末などを導入している企業は増えつつある。また、スマホの翻訳アプリを無料で利用しているケースも多いだろう。

ただ、これらを現場で利用する場合、使い勝手や機能などの点で不自由を感じている企業は少なくないはずだ。翻訳専用端末の場合、外国人との会話中にボタン操作が必要な製品も多く、現場から「使いにくい」との声も聞かれる。無料の翻訳アプリでは最小限の機能が提供されているものの、顧客へのサービスレベルや業務効率を高めるには限界があるだろう。

そこで、NECネクサソリューションズが開発・提供しているのが「Clovernet 多言語対訳支援サービス」である。

多言語対訳支援サービスはいくつかの要素技術を融合させて生まれた。音声認識、音声のテキスト化、テキストの翻訳、翻訳したテキストをもとにした音声生成といった自動技術だ。これらの技術により、レスポンスの速い対訳支援サービスが実現した。

加えて、ID/パスワードが不要な認証技術も重要だ。まず、サービス契約した企業は対象となる端末に証明書をインストールする。証明書がインストールされた端末同士は、このサービスを利用できるという仕組みである。利用する度に、ID/パスワードを入力する手間は不要だ。

以上のような要素技術は広くSaaSとして提供されているものだが、NECネクサソリューションズはこれらを組み合わせ、融合して多言語対訳支援サービスとしてまとめ上げた。UI/UXや高速の翻訳・テキスト化の実現、ノイズの除去など独自技術も随所に盛り込まれている。

様々な独自の技術と工夫で円滑なコミュニケーションを支える

本サービスには「対面ルーム」、「テキストルーム」という2つのタイプがある。以下では、2人で利用するビデオ会議スタイルの対面ルームを主に取り上げて、NECネクサソリューションズ独自の工夫について解説しよう。
例えば、日本語話者の自分が英語話者の相手と会話する場合、自分の画面には2人の映像が表示され、日本語翻訳された音声合成として再生することもできる。また、画面には自分と相手の会話をテキスト化したものが表示される。つまり、相手の顔と翻訳された会話テキストを同時に見ながら、対話を進めることができる。自分の音声もテキスト化されるので、もし誤って音声認識されれば(その場合、翻訳にも誤りが生じる)、自分の日本語テキストを見て対話の中で訂正することができる。

音声認識の精度やノイズへの耐性の高さも大きな特長の1つだ。標準的なPCであれば専用マイクを使う必要はなく、汎用デバイス搭載のマイクで音声を認識できる。また、会話の中でしばしば出てくる「え~」、「あの~」といった文脈に関係のない音声を取り除いて翻訳する技術も搭載。画面のテキストがすっきり読みやすいものになる。また、自動的に句読点処理を行い、読みやすいテキストを生成する機能もある。

先に触れたID/パスワード不要ということに加え、使い勝手を高める機能も多い。特に、会話の最中に操作から解放されるのが便利だ。ユーザーはPCやタブレットの操作を気にすることなく、コミュニケーションに集中することができる。

そして、辞書機能。業界用語、企業用語などを一度辞書に登録すれば、正しく翻訳・表示される。また、あるセンテンスをそのまま翻訳するだけでなく、文脈を考慮してより適切な翻訳を行う機能、あるいは不適切な言葉、職業倫理に反する言葉などのフィルタリング機能も備えている。

対面ルームが主として想定している利用シーンは、店舗など接客の現場である。小売店や銀行窓口、役所などのカウンターが典型的だろう。外国人客とスタッフが向き合い、それぞれがPCまたはタブレットを使って会話する。日本語-日本語会話のテキスト化もできるので、聴覚障碍者とのコミュニケーションにも活用できる。

必ずしも、利用シーンが対面である必要はない。例えば、来店した外国人客が、特定商品について細かい説明を求めた場合、別の店舗にいる詳しいスタッフとつないで、リモートから外国人客に説明することができる。

もう1つのテキストルームでは、音声や画像は用いず、吹き出し方式でテキストのみの対話ができる。同時に20人までの利用が可能だ。主に、国内外の拠点をつないだ会議を想定して開発されたサービスだ。

ビデオ会議とのAPI連携など機能拡張によりさらに便利になる

2021年10月にリリースされた多言語対訳支援サービスは、法人向けに提供されている。2タイプのサービスはいずれも、Windows PCまたはiPadという汎用デバイスで利用できる。クラウドサービスとして提供され、トータルの利用時間に応じた課金体系なので、専用端末などに比べて初期投資を抑えられる。クラウドサービスなので、導入が容易ですぐに利用することもできる。

対応言語は14言語。日本語、英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、インドネシア語、韓国語、ミャンマー語、タイ語、ベトナム語、ロシア語、中国語(北京、台湾)である。

最初のバージョンについての説明は以上の通りだが、NECネクサソリューションズは次期バージョンに向けた開発をすでにスタートさせている。

今後の機能拡張の予定としては、例えばビデオ会議とのAPI連携がある。Zoomビデオ会議の画面に、テロップのような形でテキストを表示する機能だ。多言語のビデオ会議のコミュニケーションの質を、より高めることができるだろう。

また、コールセンターなどでの活用を想定した機能も開発中だ。先に言及したように、現状のサービスは証明書インストール済みの端末同士の対話が前提。つまり、企業の管理下にある端末間でのコミュニケーションが対象だ。ただ、「外国の方がコールセンターに問い合わせる場合にも使えないか」といったニーズもあり、不特定多数にアクセス権を付与する機能拡張が予定されている。

先に述べたように、Clovernet多言語対訳支援サービスは世の中にある要素技術を組み合わせて生まれた。個々の分野における競争は熾烈で、それぞれの技術は急速に進化している。その進化はそのまま、同サービスにも反映される。こうした要素技術の発展と独自の機能拡張により、今後ますます使いやすく便利なものになるだろう。

Clovernet 多言語対訳支援サービスとは

[図]Clovernet 多言語対訳支援サービス

Clovernet 多言語対訳支援サービスは、使用言語が異なる会話を自動翻訳するサービスです。
専用機器は不要で、パソコン、タブレットで利用できるので、外国人対応が必要な観光業、宿泊業、小売業などの窓口業務で活用できます。

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