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クイズ「情シス部門が知っておきたいテーマ」

あと数年で何が起こる!? ITシステム「2025年の崖」とは?

2019年5月

クエスチョン

経産省が昨年発表した「ITシステム『2025年の崖』の克服」は何のレポートで書かれた内容は?

  1. IoT
  2. DX(デジタルトランスフォーメーション)
  3. Deep Learning
  4. FinTech

アンサー

2

解説

経産省の「ITシステム『2025年の崖』の克服」は、DX(デジタルトランスフォーメーション)のレポートです。DXとは、総じて言えば「ビジネス活動そのものがITベースになる」という概念です(詳細はこちら)。従来のITはビジネスの効率化に主眼が置かれていました。DXはそれだけに留まらず、自社および周囲の顧客や取引先、さらには製品やサービスのすべてを高度なネットワークを結びIT化することで、今までにないビジネス価値や顧客体験を創出します。それによって、淘汰の時代を生き抜く競争力を身に着け、持続的成長のための変革を実現します。

同レポートの内容は、DXを実現していく上でのITシステムに関する現状の課題やその対応策が軸となっています。以下、サマリーを紹介します。

多くの経営者が将来の成長、競争力強化のために、DXの必要性を理解しているものの、思うように推進できていないのが現状です。既存のITシステムは技術面の老朽化に加え、事業部門ごとに構築された結果、全社横断的なデータ活用ができなかったり、過剰なカスタマイズがなされていたりするなど、肥大化・複雑化やブラックボックス化などの課題を抱えています。そういったシステムがDXの足かせと化しており、市場の変化にビジネス・モデルを柔軟・迅速に対応できず、デジタル競争の敗者になる恐れが高まります。

しかも、システムの維持管理費が高額化し、IT予算の9割以上を占めるといった課題にも長年悩まされています。また、保守運用の担い手不在で、サイバーセキュリティ事故や災害によるシステムトラブルやデータ滅失・流出などのリスクも高まっています。これらの課題を克服できずにいると、DXを実現できないだけでなく、2025年以降は最大12兆円/年(現在の約3倍)の経済損失が生じる可能性があります。これが「2025年の崖」です。

同レポートでは、そのような事態を避けるため、2025年までにDXの基盤となるシステム刷新を集中的に推進する必要があると訴えています。さらに、その推進の妨げとなる課題を以下のA~E、対応策を1~5と上げています。

 

課題

  • A. 既存システムの問題点を把握し、いかに克服していくか、経営層が描き切れていないおそれ
  • B. 既存システム刷新に際し、各関係者が果たすべき役割を担えていないおそれ
  • C. 既存システムの刷新は、長期間にわたり、大きなコストがかかり、経営者にとってはリスクもあり
  • D. ユーザ企業とベンダー企業の新たな関係の構築が必要
  • E. DX人材の不足
 

対策

  1. 見える化」指標、中立的な診断スキームの構築
  2. 「DX推進システムガイドライン」の策定
  3. DX実現に向けたITシステム構築におけるコスト・リスク低減のための対応策
  4. ユーザ企業・ベンダー企業間の新たな関係
  5. DX人材の育成・確保
   

同レポートの内容は以上です(詳細は経済産業省のホームページをご覧ください。)

   

クイズの他の選択肢も簡単に解説します。IoT(Internet of Things)は、さまざまなモノがインターネットで相互に接続する仕組みです。Deep Learning(深層学習)は、コンピューターに学習させる「機械学習」の手法の1つであり、AIに利用されます。FinTechは、金融サービスとICTを結びつけた革新的な商品・サービスの潮流です。いずれも近年注目度が高まっているキーワードです。

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