生産スケジューラ「Asprova」
導入事例ユニオンツール株式会社様

専用機の「特性」と製品種類の多さが生産計画作成のネックに
競合に対する優位性を確保するためには欠かせない「専用機」ですが、生産管理の観点から言えば生産スケジュール立案を複雑化する機械ごとの「特性」があると言います。「各生産ラインでは加工用の機械として、1工程で数十台から100台規模の専用機を使っています。これらの専用機は改善を加えながら製造されるため、設置された時期によって加工や段取りなどの時間が短くなっていきます。つまり同じ工程でも、割り当てる機械によって加工時間が異なるわけです。また機械によってはある型番の加工はできない、といった条件もあり、機械の割当だけ取ってもとても複雑です」。さらに、この状況に輪をかけるのが製造する製品種類の多さです。Asprova導入前は表計算ソフトを使って生産スケジュールを立てていましたが、「表計算ソフトは紙代わりに使っていただけなので、複雑なスケジュールを立てるのに、非常に手間がかかっていました。さらに生産管理部門の担当者は機械の特性が全て頭に入っているわけでないので、作成したスケジュールが適切でない場合もあり、予実差が大きく毎日修正に追われていました。
ツールを使ったスケジュール作成に取り組む
この状況を改善すべく、生産管理ツールの導入を検討し始めます。「当時、システム部を兼任していたこともあり、この複雑なスケジュール作成をシステム化できないものかと色々と情報収集をしていました。Asprovaを知ったのはその頃でしたが、当時はまだ導入が難しく、その前段階として、展示会をきっかけに知ったNECネクサソリューションズの生産管理ツールDISPを導入しました。それから数年経ち、機が熟した2015年に、まずはトライアル的な意味合いから、さまざまな切削加工に使われる工具「エンドミル」の「刃切工程」(溝切りして刃を作る工程)にNECネクサソリューションズの支援を受けてAsprovaを導入しました」。
Asprova導入でスケジュール作成効率が3倍に
Asprovaの導入により、スケジュール作成の効率が大幅に上がったといいます。同社システム部 長岡システム開発課の担当者は「刃切工程は機械によって加工時間が異なり、まさにスケジュール管理に苦労していた工程でした。Asprova導入により、BOMに登録した製品情報を元にして各機械の加工時間が勘案されたスケジュールを簡単に作成できるようになり、それまで3人がかりで行っていたスケジュール作成が1人でできるようになりました」と語ります。スケジュール作成を効率化した同社では、さらなる生産性向上を目指して稼動率の向上を目指しました。「生産工程全体での生産性を向上させるため、生産工程を集中管理できる仕組みづくりを目指しています。その前段階として、稼動率向上を実現するために突発停止を減らす取り組みを推進しています」。
所在地 | 東京都品川区南大井6-17-1 |
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代表者 | 大平 博 |
資本金 | 29億9850万円 |
設立 | 1960年 |
概要 | プリント配線板用超硬ドリル(PCBドリル)やエンドミルなどの産業用切削工具のの製造・販売を手掛ける。特にPCBドリルは1963年に日本で初めてを開始して以来、高い技術と品質が支持され、リーディングカンパニーとして国内外で高いシェアを誇る。 |
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2022年2月現在
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全工程一貫の管理システムを構築。工程計画立案業務の効率化、余剰在庫の削減や、受注変動時の生産工程最適化によるロスコスト削減を実現。
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