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<コラム内容>
- 4.1 はじめに
- 4.2 同社が抱えていた経営課題と基幹システムの状況
- 4.3 変革の起点となった経営層のメッセージ
- 4.4 IT資源調達プロジェクトの体制と進行
- 4.5 経営層と社内コミュニケーションの変化
- 4.6 プロジェクトを支えた対話と“熱量”が高まる仕組み
- 4.7 まとめ|基幹システム更改の計画策定で実施すべきポイント
前回(第3回)までのコラムでは、基幹システム更改プロジェクトにおいて「参画者の熱量」や「自分事化」が重要であることを強調してきました。最終回となる今回は、実際に当社が支援した製造業G社での事例をもとに、どのような工夫を通じて、基幹システム更改に対して経営層・業務部門・IT部門それぞれの温度感が高まっていったかを具体的に紹介します。皆様の基幹システム更改やDX推進に活かせるヒントになれば幸いです。なお、事例は匿名性を高めるために、主旨を損なわない範囲で一部の改変を加えている点にご留意ください。
同社はあるヒット商品で大きく成長しましたが、その商品がライフサイクルの終盤を迎え、売上が微減している状況でした。同社の管理本部長は営業力強化・管理職育成・システムによる効率化など次の手を打たなければと考えていましたが、新たな施策を実行する余力がなく、当社にコンサルティングの依頼がありました。現状調査と改革シナリオの策定を実施したところ、余力がない原因の一つには、数十年前の業務に合わせてスクラッチ開発された基幹システムが関係していることがわかりました。業務変革に合わせてシステムにも変更が必要となることが一般的ですが、同社の現行システムでは構造的に障壁が高く、業務の流れを変え、余力を生むことができていなかったのです。
検討の結果、同社ではこれ以上変革を先送りできないと判断し、業務改革やシステム刷新によって業務効率を上げていくことにしました。
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<コラム内容>
務台 博海(むたい ひろみ)氏
みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社
デジタルコンサルティング部マネジャー
(経営コンサルティング部マネジャー兼務)
ITストラテジスト ITコーディネータ システム監査技術者 プロジェクトマネージャ 米国PMI認定 PMP
[経歴・実績]
1998年株式会社第一勧銀情報システム(みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社)入社、システム開発・導入を経験。
2012年より、これまでのシステム開発、プロジェクトマネジメント経験を活かして、現在の業務に繋がるIT構想、IT資源調達といったコンサルティング業務に従事。
製造業、小売卸業、サービス業、建設業を中心とした ITコンサル全般、IT/DX構想策定、ERP領域およびその周辺領域の構築や刷新 他
山本 奈津子(やまもと なつこ)氏
みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社
経営コンサルティング部
[経歴・実績]
2014年株式会社みずほ情報総研(現みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社)入社、全社のWebアプリケーション・AI・UXなどをテーマとしたシステム開発人材の育成を経験。
2019年より、DX構想、IT資源調達といったコンサルティング業務に従事。
製造業、小売卸業、サービス業を中心としたIT/DX構想策定、IT/DX実行、IT/DX教育の支援
ERP領域およびその周辺領域の調達 他